【核医学(RI)検査】 |
この検査は放射性同位元素を含んでいる放射性医薬品を使用する検査です。 放射性同位元素はラジオアイソトープともいいます。 ラジオアイソトープとは自ら放射線を出す物質で、その放射線の量は時間と共に減っていきます。 病院によってラジオアイソトープ(Radio
Isotope)検査と呼んだり、その頭文字をとってRI検査と呼ばれています。 |
【検査の内容】 |
X(エックス)線撮影ではX線が身体を透過してフィルムに写し出されます。 RI検査ではγ(ガンマ)線という放射線を放出する放射性同位元素を含んでいる薬を投与します。 特定の臓器や病変を見つけるために目的とする検査ごとに検査薬が用意されています。 それが臓器や病変部に取り込まれた薬から放出される微量のガンマ線を体外の専用カメラ(ガンマカメラ)で検出し、これらのデータをコンピュータで処理してフィルムに写し出されます。 |
【検査の流れ】 |
(1)撮影の前に検査薬を投与します。 ⇒検査によっては前処置が必要な場合もあります。
(2)検査薬が目的部位に達するまでの時間が異なるため、検査開始時間までに待ち時間が生じる場 合があります。 ⇒検査によっては薬の投与直後・数分後・数時間後・または数日後に撮影します。
(3)検査機器のベッドで仰向けになります。 ⇒ほとんどの検査はベッドの上で寝ているだけで済み、とても楽な検査です。 検査によって数分で終わるものや、数十分かかるものがあります。 また時間ごとに数回撮影する検査もあります。 |
【次のような方は予めお知らせください。】 |
◇妊娠中、または妊娠してる可能性がある女性。
◇授乳中の女性。(数日間赤ちゃんに母乳を与えるのを避けたほうがよい場合があります)
◇乳幼児がいる女性。(赤ちゃんを抱くのも半日程度は避けたほうがよい場合もあります) |
【最後に】 |
◎薬による副作用の心配はありません。
◎薬から出る放射線(ガンマ)線は極微量でその放射線は時間と共に少なくなります。
◎それらは尿や便として体外に排出されますので、身体への影響についても心配ありません。
★わからないことや不安なことがありましたら担当の医師、技師、看護師におたずねください。 |
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