リハビリテーション室

リハビリテーション室

【はじめに】

 語源的にrehabilitation(リハビリテーション)とはre-(再び)-habilis-(適した)-tation(にすること)です。病気やケガで障害を持ったとき、再び相応しい状態に戻し「人間らしく生きる」ことがリハビリテーションです。また障害を持ったままでも本人にとってよりよい生活を送れるよう、最大限の能力を生かすために理学療法、作業療法、言語聴覚の専門士が支援していきます。

 リハビリテーション室は平成21年9月に「診療支援部リハビリテーション室」として開設しました。病気の発症、手術後の早期開始から各専門士が連携して個々にあったリハビリテーションを提供し患者と家族が目標達成に向かっていけるようチーム医療としても支援しています。主に急性期の入院患者を対象としており「専門性を追求した効果的なリハビリテーションの提供」を基本理念に社会復帰へ向けた積極的なリハビリテーションを365日行っています。
 地域包括ケア病床においてもリハビリテーションを展開し医療連携室を交えて、より一層在宅・社会復帰に向けたサポート体制を整えています。

【施設基準】

 ・脳血管リハビリテーション(Ⅰ)
 ・呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
 ・運動器リハビリテーション(Ⅰ)
 ・心大血管リハビリテーション(Ⅰ)
 ・がん患者リハビリテーション

【リハビリスタッフ】

 ・医師:1名
 ・理学療法士:15名
 ・作業療法士:5名
 ・言語聴覚療法士:3名
 ・リハビリ事務:1名

 《他資格》
  ・心臓リハビリテーション指導士
  ・呼吸療法認定士
  ・脳卒中認定理学療法士
  ・パーキンソン病の運動療法LSVT®BIG
  ・糖尿病療養指導士
  ・介護支援専門員
  ・福祉住環境コーディネーター3級

【リハビリ対象疾患例】

脳血管疾患 脳梗塞、脳腫瘍、脳症など
神経筋疾患 ギランバレー症候群、脳炎、筋委縮性側索硬化症、多発性硬化症、慢性炎症性脱髄性多発神経炎など
内部疾患・循環器疾患 がん・がん術後、消化器疾患、急性心筋梗塞、狭心症など
呼吸器疾患 肺炎、慢性閉塞性肺疾患、呼吸不全など
運動器疾患

関節リウマチ、変形性関節症、骨折術後など

※医師によりリハビリ適応、依頼があった対象者に限ります

リハビリテーション室

【理学療法】

 内科・外科・包括ケア病棟・緩和ケアの各分野にグループ構成されています。個々の疾病等に起因する機能・形態障害に対して運動療法をしています。主に基本動作(寝返る・起き上がる・坐る・立つ・歩くなど)の回復を図り、福祉用具・義肢装具の選定や家屋・環境調整を行っています。その他、癌性疼痛緩和や心肺運動負荷試験を用いた心臓リハビリを行っています。

 

 

【作業療法】

 内科・外科・地域包括ケア病棟の各分野に配属しています。主に高次脳機能障害(覚えられない・思い出せない・集中力が続かない・道具が上手に扱えない・一連の動作がスムーズに行えない等の症状)に対して集中的に作業療法を実施しています。また安全・安心に社会生活を送るために食事・整容・更衣・排泄・入浴等の日常生活動作や炊事・洗濯・掃除・買い物等の生活関連動作に対しても同じような状況を設定した上で道具を使用しながら機能回復を図っています。

 

 

【言語聴覚療法】

 脳血管・神経筋疾患や口腔・咽頭がん術後が原因で「摂食・嚥下(食べる・飲み込む)」が障害された方へ嚥下造影検査・嚥下評価を用いて障害特徴を捉え摂食・嚥下機能訓練、食事形態や食環境の調整を行います。
 失語症・構音障害および高次機能障害など「コミュニケーション(話す・聴く・読む・書く)」の機能障害があり言葉が出ない、気持ちの表現が出来ない方へ言語訓練、構音・発声訓練や高次脳機能訓練を通じて指導・相談と家族の支援にも取り組んでいます。


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