高気圧酸素治療部

高気圧酸素治療部

 鹿児島市医師会病院での高気圧酸素治療は、多人数で治療できる第2種装置を用いて治療を行っています。

 

【高気圧酸素治療とは】

装置内を空気でゆっくりと加圧し、大気圧よりも高い圧力(水深10mの圧力)に置きます。その状態でマスクから純酸素を吸入することにより、体のすみずみまで酸素を行きわたらせ、各疾患の低酸素症の改善や組織浮腫の軽減、酸素のもつ抗菌作用により細菌の発育を抑制し病態を改善する治療法です。
 当院は高気圧酸素治療安全協会に加入しており、安全性、快適性においては特に考慮されています。

 

【高気圧酸素治療装置】

1.当院の装置は第2種(多人数用)装置であり、治療室内の酸素濃度は23%以下、湿度は50%以上にしてあり火災の危険はほとんどありません。

 

2.患者さまを3名同時に治療することができます。治療中は酸素マスクをしてゆったりと車椅子に座り、新聞、週刊誌などの本を見たり、あるいは寝たりして治療を受けられます。

 

 


3.治療圧力は、通常2気圧で1時間です。実際の治療時間は加圧に15分、治療1時間、減圧に15分かかりますので、合計1時間30分の所要時間です。

 

4.治療室専用のモニターカメラが設置してあり、医師、臨床工学技士、看護師が患者さまの状態を観察しております。

 

 

5.患者さまの不測の事態に対応できるよう、治療室の中には電話、インターホンが設置されていて、患者さまと外の監視室の技士、看護師などと、直接会話が出来ます。

 

6.安全管理においては治療圧力や酸素、炭酸ガス濃度及び温度、湿度などを常時監視しております。また火災時の治療部屋内においても消火設備が設置してあります(もちろん、当院では今まで火災などの事故は発生していません)

 

【高気圧酸素治療時の注意点】

  1. 安全を確保する為にカイロ、ライター、たばこなど持ち込めませんので、治療前には必ず看護師、臨床工学技士による、患者さまの持ち物や体調などの確認を行います。
  2. 患者さまは治療開始直後から15分間は耳抜きが必要です。耳抜きの要領は治療前に説明いたしますが、もし耳抜きができない患者さまは鼓膜切開などの処置をしてから治療を行います。

 

【適応疾患】

  1. 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍
  2. 急性末梢血管障害
     (1)重症の熱傷又は凍傷
     (2)広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
     (3)コンバートメント症候群又は圧挫創症候群
  3. 脳梗塞
  4. 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
  5. 腸閉塞
  6. 網膜動脈閉塞症
  7. 突発性難聴
  8. 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
  9. 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
  10. 皮膚移植
  11. 脊髄神経疾患
  12. 骨髄炎又は放射線壊死

 

※当面の間、減圧症(潜水病)、一酸化炭素(CO)中毒など救急患者の受け入れを休止いたします。

 

 


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