当院について

ご挨拶

鹿児島市医師会 会長

上ノ町 仁

 鹿児島市医師会病院は鹿児島市医師会の共同利用施設の一つとして昭和59年6月に開院いたしました。当院は紹介型の病院であり、県内外の医師が患者さんを当院の専門医に紹介したり、また専門医と共同して診療できるように創設されました。
 少子・超高齢社会を迎えた現在においては各医療施設間の連携が重要であり、当院は急性期を軸に地域包括ケア・緩和ケア・在宅診療支援まで先生方のニーズにお応えし、「断らない」を実践できる環境整備に努めています。従って、急性期医療の受け入れは今まで通りもちろんのこと、今後増加すると思われる在宅医療も支えるため、在宅療養中の患者さんの緊急時にはスムーズに入院の受け入れを行うことを目的に、平成27年6月1日より「在宅療養後方支援病院」の運用を開始いたしました。
 一方、地域医療を守る医師会としての役割を担う病院として、検診・人間ドックの実施や災害拠点病院の指定を受け、災害支援活動としてDMAT(災害派遣医療チーム)やJMAT(日本医師会災害医療チーム)の活動も行っております。
 これからも、地域医療を担う病院として住民の皆様方のご理解と、そして、会員の先生方の積極的なご紹介とご利用のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 


鹿児島市医師会病院 病院長

大迫 政彦

 鹿児島市医師病院は1984年6月に開院しました。私は開院2年目の1985年6月から外科研修を開始し、勤続38年目を迎えようとしております。今回、上ノ町仁会長のご下命を賜り2022年4月より六代目院長に就任致しました。この間3年は、初代佐藤八郎院長、二代目迫田晃郎院長の「学位だけは取っておきなさい」との薫陶を受け、鹿児島大学第二病理学教室(当時)佐藤栄一先生のもとでIPMNの研究をさせて頂きました。
 さて当院は開放型病院として、院内主治医と院外主治医(紹介会員)が共同して検査・治療にあたることを目的として設立されました。外科、婦人科では紹介医と共に手術を施行しております(共同手術)。1998年には九州初の地域医療支援病院に指定されました。また多くの学会の認定施設として専門性の高い診療を提供しております。なお2022年8月には3回目となる日本医療評価機構による病院機能評価(3rdG:Ver.2.0)を受審予定です。
 医療人教育においては、開院当初より鹿児島大学医学部の臨床実習、看護学校や医療福祉系専門学校の実習を受け入れて参りました。2003年からは基幹型臨床研修病院として若手医師の育成にも携わっております。さらに2012年からは薬学部5年生の実習も受け入れております。
 社会医療活動としては、阪神淡路大震災に医療チーム、東日本大震災にはDMAT、熊本地震にはDMATとJMATを派遣しました。コロナ禍にあっては発熱外来の設置と共に、鹿児島市の委託を受けPCRセンターを運営しております。
 病院設立構想の検討開始から40年以上が経過し、医療状勢の変化と共に当院の立ち位置も大きく変わって参りました。鹿児島医療圏には高度急性期、救急病院の整備が進んでいます。当院は医師会員のニーズに合わせて、急性期医療に軸足を置きながら地域包括ケア、緩和ケアと共に「在宅療養後方支援」の役割も担っています。2025年問題が話題となりましたが、鹿児島市医師会の先生方、地域の皆様、行政のご協力を頂きながら、次の世代に繋げる礎を築くことに全力を注ぎたいと考えております。そのために職員一丸となって「強みを生かす取り組み」と共に、「必要なニーズに応えられる努力と工夫」を続けて参ります。多くの皆様のご支援を願い致します。
 浅学菲才ではございますが、皆様にお力添えを頂きながら職務を全うできるよう尽力して参ります。どうぞ宜しくご指導をお願い申し上げます。


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