=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
公益社団法人
鹿児島県看護協会 会長

     田 畑 千穂子

 新しい年を迎え,皆様に謹んでお慶びを申し上げます。
 日頃から看護協会に対し多大なるご協力とご理解を賜り,心から感謝申し上げます。
 2025年問題に向けた県の地域医療構想に基づき,地域包括ケアシステムの構築を推進する中で,鹿児島医療圏は訪問診療や訪問看護等の充実,医療機能を内包した施設系サービス等の在宅医療提供体制の充実が課題となっております。平成29年度,本会は,重点事項の一番目に,地域包括ケアシステムの推進を掲げ「地域包括ケアシステムへの参画」「子どもと子育て世代の包括ケアシステムの推進・参画」「医療・介護をつなぐ研修等の推進」「訪問看護供給体制の推進」に取り組んで参りました。中でも,訪問看護供給体制推進事業の4つの事業(@訪問看護事業者実態調査及び課題抽出事業,A訪問看護事業者によるサービスの強化として精神科訪問看護研修,B医療・介護事業者ターミナルケアの促進事業,C訪問看護理解・連携促進事業)は,訪問看護師の人材確保や育成につながっていくものと期待されております。また,平成30年度は,診療報酬と介護報酬の同時改定,第7次医療計画と第7期介護事業(支援)計画が開始されます。本会も在宅医療・介護の連携推進に向けて,さらに,貴市医師会や地域の医療機関,他の団体とともに協働して取り組んで参りたいと考えます。
 看護職は限りあるマンパワーと財源の中で,個人の能力と意欲を最大限に発揮できるキャリアと働き方を目指す必要があります。本会は,県民の皆様のニーズに応えられる職能団体としてさらに貢献したいと考えております。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
 最後に,日本看護協会が70周年記念を契機に作成しました,看護協会の使命や事業が簡潔に表現されたタグラインとステイトメントを紹介させていただきます。
<タグライン (tagline)>  
“生きるを,ともに,つくる。日本看護協会”
<ステイトメント(statement)>
これまで私たちは,ひとりひとりの患者と向き合い
病院看護を中心に,生きる力を引き出す技術を磨いてきました。
それは,揺るぐことのない誇りです。
けれど,いま,変わらなくてはなりません。
少子・超高齢化,医療費削減,在宅医療の増加により
看護の力は病院だけではなく,あらゆる場所で必要とされています。
最期までを,看続けるためにも。
私たちはいま,「暮らし」というフィールドに立ち,
これまでなかった看護のかたちを実現させなければなりません。
地域全体を見渡せる,看護システムは。
安心して,在宅医療を選択できるためには。
問われているのは,看護職ひとりひとりが考え,行動すること。
もっと自由に。もっと強く。
未来に向け,求めあう手と手がしっかり届き結ばれるような環境を
新しく作り上げていきたい。私たちは,そう思う。




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