救急医療


鹿児島の救急について

 鹿児島市医師会では、毎年、9月9日は9・9にかけて救急の日と定められており、この日を含めた一週間を救急医療週間と定め、一般市民の方を対象に救急医療市民講座を開催しております。この市民講座は救急医療に関する講演会及び、鹿児島救急救命士会員による心肺蘇生実技指導のもと、AEDの使い方を含めた心肺蘇生法を実際に体験していただいております。また、鹿児島市消防局・日本赤十字社鹿児島県支部などと共同で、多数傷病者事故対応訓練も実施しております。この訓練は多数の負傷者が発生する事態を想定し、医療機関や消防、医師会等が連携し迅速な対応ができるよう訓練するものです。その他、桜島火山爆発総合防災訓練にも毎年参加しております。
 鹿児島市のイベントには、かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会や桜島火の島祭り、おはら祭りや錦江湾潮風フェスタなど救護所に医師・看護師を派遣し、イベントの安全な運営に協力しています。

鹿児島市からの受託「平成29年度 救急医療」


夜間診療のご案内

 鹿児島市夜間急病センターのご紹介
鹿児島市夜間急病センター
所在地  鹿児島市鴨池二丁目22-18
電話番号 099-214-3350
鹿児島市作成のホームページはこちらをクリックしてください

  鹿児島市医師会は、病気で苦しんでいる患者さんや御家族の不安を少しでも和らげたいと考え、昭和54年に医師会立で急病センターを設立しました。当初は休日のみの診療でしたが、市民の皆様の声にこたえ次第に診療時間を増やし、平成4年からは年中無休の診療体制をとっています。
 平成18年4月1日から鹿児島市の委託事業として「鹿児島市夜間急病センター」に名称を変更し、鴨池で診療しております。
 夜間急病センターの診療科目は内科,小児科,外科で、オンコール(電話待機)が産婦人科,眼科,耳鼻咽喉科となっており、初期救急医療施設として、会員・鹿児島大学病院・公立病院等の医師の協力を得て運営しています。
 夜間急病センターは通常の診療時間内に受診する診療所とは異なり、以下のとおり対応しております。

1) 夜間、急に具合の悪くなった患者さんに、翌朝までの応急処置をするのが、夜間急病センターの役目です。従ってお薬は原則として1日分の投与となります。
2) 翌日も治療を続ける必要がある患者さんには、診療情報提供書をお渡しします。翌日それを持って必ず各医療機関に受診してください。
3) 夜間急病センターで対応しきれない場合には、専門的治療が可能な病院に紹介いたします。

 このように、お薬が長期間渡せないなど、ご不便をおかけするところもあります。
 急がない病気の場合は出来るだけ、通常の診療時間帯に、患者さんの状態を良く知っている、かかりつけ主治医を受診し治療をお受けになることをお勧めします。




広域災害救急医療情報システム(EMIS)について

 広域災害医療情報システム(EMIS)は、地震や水害、台風、大噴火などの際に立ち上げられるシステムです。災害時、医療施設も被災し病院によっては診療が不可能となることもあります。このような時、医療施設の稼働状況や災害医療に関わる情報を共有し、被災地域での迅速且つ適切な医療・救護に関わる各種情報を集約・提供するために本システムを活用することにより、緊急治療が必要な方を余力の残っている医療施設に誘導したり、損傷を免れた病院からは人員、医療材料を提供するなど医療施設同士で相互補完しあい、早期復旧を目指すことになります。
 大規模災害時の機能は使わないで済むことが一番です。しかし、いつ、天災が起こるかもしれません。万が一のときにも地域の方々の生命・健康を守るため、入力訓練等を定期的に実施し本システムが有力な手段として機能するよう努めてまいります。



鹿児島DMATについて

 DMATとは(Disaster Medical Assistance Team) の略称で災害医療派遣チームのことです。DMATの考え方は先の阪神大震災の際に生じた多くの被災者が初期医療を受けられず命を落としていった教訓から生まれたものです。急性期にできるだけ早く救出・救助部門と合同し、トレーニングを受けた医療チームが災害現場に出向くことが、予防できる被災者の死の回避につながると考えます。この観点からこの医療チームを災害派遣医療チーム、即ちDMATという概念でとらえております。
 それ故、DMATの任務は
 (1)被災地域内での医療情報収集と伝達
 (2)被災地域内でのトリアージ、応急治療、搬送
 (3)被災地域内の医療機関、特に災害拠点病院の支援・強化
 (4)広域搬送拠点医療施設(Staging Care Unit)における医療支援
 (5)広域航空搬送におけるヘリコプターや固定翼機への搭乗医療チーム
 (6)災害現場でのメディカルコントロール
などが挙げられます。
※鹿児島市医師会病院にもDMATがあり、鹿児島DMATに参画しています。




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