編集後記


 「柱のきずはおととしの〜五月五日の背くらべ(作曲:中山晋平 作詞:海野 厚)」。柱のきずが「昨年」ではなく「おととし(一昨年)」なのは,海野氏が上京し静岡の実家に帰って来られず,弟の背丈を測ってあげられなかったから,だそうです。
 さて,尊田先生の「誌上ギャラリー」は,「吉野公園なごみの庭の菖蒲」の写真です。晴れて紫,雨でも紫が映える花です。いつも素敵な写真をご提供いただきありがとうございます。
 「論説と話題」は,園田院長より「医師会病院の現状」についてご寄稿いただきました。改革に取り組み,会員の先生方のニーズにお答えすべく「お断り0」を目標に掲げ,急性期を軸に地域包括ケア・緩和ケア・在宅医療支援までシームレスな医療で先生方をバックアップすべく職員全員でがんばっておられます。患者さんのご紹介のほどよろしくお願いいたします。また,熊谷理事より「第1回地域医療構想調整会議についての報告会」についてご寄稿いただきました。6年後の自院の姿をしっかり見据えないといけないとのことです。
 「医療トピックス」は西先生より「投与期間に上限のある向精神薬について」です。エチゾラム(デパス等)とゾピクロン(アモバン等)が,新たに上限が30日に設定されました。ご処方の際はご注意ください。
 「学術」は,益崎先生より「糖尿病・肥満症診療をめぐる最近のトピックス」の講演内容をご寄稿いただきました。糖尿病・肥満症診断の近未来展望から腸内細菌,玄米発酵飲料の開発と実用化など,興味ある内容です。ご寄稿ありがとうございました。また,コロッケ会の症例検討会は8回目になりました。今回は痙攣の症例です。私も初心にもどり頭をひねってみました。いつも勉強になる症例をご提示いただきありがとうございます。
 「医師会病院だより」は上野先生より放射線科の紹介で,画像診断,血管造影,IVR(低侵襲治療)をされています。再掲になりますが,ご紹介のほどよろしくお願いいたします。
 「随筆・その他」の「切手が語る医学」は,古庄先生より「国境なき医師団」の切手が紹介されています。医師団は1999年にノーベル平和賞を受賞されたとの事,いつも珍しい切手の紹介ありがとうございます。また,小田原先生から「シリーズ医療事故調査制度とその周辺(3)」をご寄稿いただきました。このような事例を知ることが,我が身(医療機関)を守る術となると思います。また,「リレー随筆」は,東先生より「めがね〜スマートグラスで未来を見る〜」です。スマートグラスの有効性を説かれ,まさに「未来について考えることはできる」ですね。ご寄稿いただいた先生方に感謝申し上げます。
 「区・支部だより」は,平成28年度支部長を終えてと,平成29年度支部長就任のご挨拶をいただきました。支部長のお仕事,本当にありがとうございました。今後ともご指導をお願いいたします。また新支部長の先生方にはご苦労をお掛けしますが,執行部への忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
 「各種部会だより」は,内科医会,勤務医会,小児科医会からのご寄稿と,「各種報告」は,第2回医療事故調査制度研修会,平成28年度学校保健講習会,第10回鹿児島市域糖尿病医療連携体制講習会,代議員懇談会等の報告です。ご一読ください。
 「鹿市医郷壇」へのご投稿ありがとうございます。最近投句者の減少により,やや活気不足のようです。皆様のご投稿お待ちしております。
 5月です。鯉のぼりが大空を悠々と泳ぎ,いろいろと活動しやすい季節になりました。旅に出るもよし,スポーツを楽しむもよし,美味い食事に舌鼓もよし。梅雨前のこの時期をおおいに楽しみましょう。では,私はふらりと列車にでも乗って,緑眩しい車窓をつまみに,まずは缶ビールで・・・乾杯!!

                             (編集委員長 上ノ町 仁


                                              

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