=== 年頭のあいさつ ===
年 頭 の 挨 拶 |
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公益社団法人
鹿児島県看護協会 会長
田 畑 千穂子
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 謹賀新年
新しい年を迎え,謹んでお慶び申し上げます。
日頃から看護協会に対し多大なるご協力とご理解を賜り,心から感謝申し上げます。
会長に就任してこの半年間,様々な分野でご活躍されております方々にご指導,ご鞭撻をいただきまして感謝申し上げます。就任後の新たな出会いの中で,戴帽式では看護学生の「ナイチンゲール誓詞」に心が洗われ,福祉関係の保育園の運動会では園児の笑顔に寄り添う若き学生ボランティアに未来を感じました。また,10年ぶりにこだま会(人工肛門造設患者会)の知人と再会し,隣人愛に満ちたその生き方に触れることもできました。今年も,本会の活動を通して離島へき地を含む各地に出かけながら,看護や希望を語り合い,皆様とともに未来図を描いていければ幸いです。
さて,「未来年表」によりますと2017年は,人口問題では,今後10年以内に鹿児島県の49カ所の集落が無人化,子育てをする団塊世代の「育ジィジ・育バァバ」が20万人誕生。医療関係では介護ロボットの商品化,育児・介護休業法の施行等が挙がっております。鹿児島医療圏は本県の地域医療構想に基づき,地域包括ケアシステムの構築の推進する中で,訪問診療や訪問看護等の充実や医療機能を内包した施設系サービス等の在宅医療提供体制の充実が課題となっております。本会も医師会や関係団体とともに日本看護協会の看護の将来ビジョン「いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護」の実現に向け邁進して参ります。具体的には,子育て支援(日本版ネウボラ),看護基礎教育制度の改革,看護師のクリニカルラダーを活用した継続教育の拡充,訪問看護師の人材育成,人材確保対策等です。中でも,規制緩和改革実施計画(平成28年6月2日閣議決定)を踏まえた死亡診断に関わる法医学等に関する看取り研修と看護師による死亡確認は重要な取り組みとなります。
今春に,病院施設では九州初となる鹿児島大学病院の「看護師特定行為研修センター」の第一期生7人が卒業となります。そして,4月より各施設で手順書による特定行為を実施してまいります。特定行為研修修了生の活動は,先生方のご支援なくしては進みません。どうぞ,チーム医療の推進に「フレッシュな看護の力」を活かしていただければと思います。
今年も,県民の皆様のニーズに応えられる職能団体としてさらに貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

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