リオ五輪の熱気もようやく収まってきました。錦織選手をはじめ予想以上の活躍に満足感を味わっています。4年後への期待が膨らみます。今年7月号より,下川優子先生の後任として本医報副編集委員長を務めることになりました。上ノ町編集委員長はじめ先輩の編集委員の薫陶をうけながら,より有益な情報を会員の先生方にお届けできるよう一歩ずつ漸進していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
「誌上ギャラリー」は,永田先生の水草の装いです。♪夏がくれば思い出す・・・・の尾瀬の風景です。一度は訪れてみたいと思っています。
「論説と話題」は,長友先生による7月30日に開催されました第12回男女共同参画フォーラムの報告です。自見はなこ新参議院議員も出席されたようです。議員の今後のご活躍を期待したいと思います。
「医療トピックス」では,くすり一口メモとして,新経口抗凝固薬(NOAC)の併用禁忌薬剤について報告していただきました。併用する薬剤がある場合には必ず添付文書の確認をしたいものです。
「学術」では,鹿児島医療センターの魚住先生に腫瘍内科を紹介していただきました。馴染みの少ない診療科名ですが,その重要性がますます高まっていくと思われ,先生のご活躍を期待しております。また,前号に引き続きまして,コロッケ会症例検討会 誌上症例検討Q&A(No.2)を掲載いたしました。私には専門外の症例でしたが,興味深く拝読し,新しい知識として蓄えることができました。
「医師会病院だより」では,緩和ケア病棟の現状と入院手順について,緩和ケア科部長待遇 田中先生に投稿していただきました。会員の先生方のご協力で,100%近くのベッド稼動が維持できているようです。また,鳥居副院長は他施設の治験案件を審査する治験審査委員会の紹介をされ,さらに週間診療案内や外来週間スケジュールも掲載いたしております。「附属施設だより」も併せてお読みいただくと,まだまだ厳しい鹿児島市医師会病院の現状をご理解していただけると思います。これまで以上のご利用をよろしくお願いいたします。
「随筆・その他」では,古庄先生に,切手が語る医学(No.190)−中国・香港・マカオ(澳門)・台湾・韓国D−を寄稿いただきました。毎回驚かされる切手が多く,感心しながら観賞しています。武元先生は,「夏と貧血」というタイトルで夏場の貧血への注意を惹起してくださいました。また,県外出身の中村先生の書かれた「禍福己による」では鹿児島再発見をいたしました。
「区・支部だより」では,第2回紫南支部会,第1回武岡支部会,第1回荒田支部会,第2回錦江支部会,第2回上町支部会のご報告をしていただきました。各支部の活発な活動が垣間見れました。
「各種部会だより」では,平成28年度鹿児島市産婦人科医会総会・講演会と鹿児島市在宅医会事例検討会の報告をいたしました。また,「各種報告」では,第1回医師会病院協力運営委員会,鹿児島市医師会臨床検査センター主催学術講演会,鹿児島市医師会学校医会研修会の報告をいたしました。
「鹿市医郷壇」の題吟は「喧し(せからし)」でした。子どもの頃,よく「せからし児じゃね!」と叱られていたことを思い出します。最近耳にすることが少なくなった鹿児島弁ですが,中村先生のご指摘された「鹿児島のすばらしい日常」とともに良き文化として残っていくよう願っています。
まだまだ残暑が厳しい日々が続きますが,会員の先生方には体調に留意され,診療などにご活躍されることを祈念しております。
(副編集委員長 長友 医継)

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