編集後記


 雨の続く季節です。露を乗せた紫陽花や初夏の花々は美しいものですが,先日の大雨では被災地熊本を含む各地に土砂災害が発生するなど相変わらず自然の猛威が続いています。非常時の備えは大事ですね。
 この度,中村佐知子先生の後任として編集委員を務めさせていただくことになりました。会員の皆様に毎月の様々な情報を正確にお届けできるよう微力を尽くしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
 さて,今回の「誌上ギャラリー」は初夏の渚です。黄金色に輝く渚で子ども達は何を話しているのでしょう。山口先生,ご寄稿ありがとうございました。
 小林裕明先生より鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学分野(産科婦人科)教授就任のご挨拶をいただきました。
九州大学で長らく婦人科がん研究や先進医療,後進の指導に携わられた手腕を当地でも遺憾なく発揮され,堂地前教授が率いてこられた産科婦人科学教室を更なる発展に導いてくださることでしょう。ご活躍を祈念いたします。
 「論説と話題」でも新たな任期をお迎えの先生方にご挨拶をいただきました。会長の猪鹿倉先生,副会長の池田・新名先生,地域医療や地域包括ケアの必要性が更に高まる中での職責は大変なものと拝察いたします。これからもよろしくお願い申しあげます。
 また役員に引き続き就任された10人の先生方と,新しく就任された牧先生,伊東先生,ならびに退任なさる2人の先生方にご挨拶をいただいております。下川優子先生には鹿児島市医師会理事として2年間お世話になりました。ご多忙のなか地域医療の母子保健と女性医師部会を担当され,行政と医師会の関わりを実感なさったそうです。原田體先生には鹿児島市医師会監事を5期お務めいただきました。抜本的医療改革や診療報酬改定など問題点が山積する中でのご尽力に感謝いたします。先生方,本当にありがとうございました。
 「医療トピックス」は抗ヒスタミン薬の鎮静作用に関する解説です。脳内H1受容体占拠率が高い鎮静性薬剤は集中力や判断力の低下に繋がりやすいため投与中は車の運転を控えさせるなど対処が必要です。
 「随筆・その他」のなかの「切手が語る医学」は古庄先生より「中国・香港・マカオ(澳門)・台湾・韓国B」として韓国の切手3種,計4点をお寄せいただきました。いつも珍しい切手のご紹介をありがとうございます。
 「リレー随筆」には吉満先生から「やがて哀しき英語」をご寄稿いただきました。2回の留学体験を基にした「人生には多くのスパイス(滋養)が必要ですよ」のお言葉をいつの日か実感できるよう,自分の中に伝えたいコンテンツを増やしていこうと思います。
 「区・支部だより」には各支部会の模様をお届けいただきました。「各種部会だより」のなかの「第2回鹿児島市産婦人科・泌尿器科連携研究会」報告は女性下部尿路症状を診る時の質問票など今日からの診療に活かせる内容です。ご一読ください。
 「各種報告」には委員会,研修会,役員会などの会合に加え第41回親善ゴルフ大会の報告をいただきました。優勝者の先生方,おめでとうございます。
 「附属施設だより」は医師会病院,検査センターの実績報告です。引き続きご紹介ご利用のほどよろしくお願いいたします。
 今月の「鹿市医郷壇」兼題は「突然(ひょかっ)」です。若い世代の先生方には馴染みの薄い鹿児島語(かごっまご)かもしれませんが,どの句にもユーモアと味わいがあります。お楽しみください。ベテランの先生方の投稿もお待ちしております。
 英国ではEU離脱の是非が議論される中で下院議員が命を落とし,我が国では都政の長が政治資金流用で辞任しました。夏の世界的スポーツ祭典であるリオ五輪を来月に控え,「雨降って地固まる」となりますように。

                                 (新米編集委員 關根さおり

                                              

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