=== 年頭のあいさつ ===

新 年 の ご 挨 拶
公益社団法人
鹿児島県栄養士会 会長

     叶 内 宏 明

 新年あけましておめでとうございます。
 鹿児島市医師会の皆様方におかれましては,つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また,日頃から管理栄養士・栄養士の業務にご理解,ご支援を賜り,心から感謝申し上げます。
 昨年は5月の口永良部島の噴火による全島民避難,さらに8月の桜島噴火警戒レベル4による有村町と古里町への避難勧告が出されました。避難された皆様のご苦労を胸に刻んでおります。身近に災害の危険を抱えていることを痛切に感じさせられた1年でした。
 日本栄養士会主体で災害支援管理栄養士・栄養士を育成しており,Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team(JDA-DAT)を立ち上げています。鹿児島県では9人がJDA-DAT講習を受けています。また,鹿児島県栄養士会の独自事業として災害時栄養研修会を実施しており,研修会に参加した会員に鹿児島県栄養士会災害派遣チームに登録してもらっています(現在49人)。医療行為ができない栄養士に活躍の場はあるのかと疑問に思われる方がおられるかもしれません。しかし,栄養相談などの支援がなければ,健康を維持できない人が避難所に避難される場合が例外なくあります。そのような方を支援するべく,鹿児島県栄養士会では26年度から災害時の栄養支援活動のための準備活動を始め,昨年1月に実施された桜島総合防災訓練に鹿児島県栄養士会として初めて参加しました。また,県内で開催される食に関するイベント時には背中にJDA-DAT鹿児島と書かれた赤いジャンパーを着て,災害に対応するための食品備蓄の大切さ,何をどれくらい備蓄すればいいのか,さらに,いくつかの非常食の作り方をお伝えする活動も実施しております。平穏であることを心から望みますが,いざという時,即座に対応できるよう今後も本事業を継続します。
 鹿児島県栄養士会は食事および栄養の面から鹿児島市の医療環境がさらに良くなるように微力ではございますが活動を継続します。本年もご指導・ご支援いただきますよう,何とぞよろしくお願い申し上げます。
 結びに,本年が鹿児島市医師会の会員の皆様にとって,すばらしい一年となりますよう,心から祈念いたします。




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