=== 年頭のあいさつ ===
新 年 の ご 挨 拶 |
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公益社団法人
鹿児島市歯科医師会 会長
橋 口 哲 彦
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鹿児島市医師会会員の皆様,明けましておめでとうございます。
2016年の年明けは素晴らしいもので,つつがなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
また,昨年中は,私たち歯科医師会の会員をはじめ,市歯科医師会自体も大変にお世話になりました。
誠にありがとうございました。
昨年の10月には,中央のこととはいえ現職の日本歯科医師会の会長が逮捕されるというとんでもない不祥事がありました。
医療三師会の皆様方には,ご心配やご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした。
さて,昨年の3月に東京で世界の20数カ国の歯科関係者が集まり,健康寿命の延伸のための歯科医療・口腔保健に関する「世界会議2015」が開催され,最後に「東京宣言」が採択されました。
その前文に「生活環境の変化による生活習慣病(非感染性疾患;NCDs)の増加がもたらす課題を解決し,それによって早世(壮年期の死亡)と急速な自立度の低下を予防し,要介護者を支援することがいま歯科医療に求められている。WHOの『NCDs予防と重症化防止に関する世界行動計画』を踏まえ,NCDs対策を推進していくために世界の歯科医師会,その他の関係機関は,歯科医療および口腔保健の活動と成果を共有するべきである。また,生涯にわたる口腔の健康は基本的な人権であることから,歯科医療・口腔保健はすべての健康政策に含まれ,提供されるべきである」と記載されています。
また,東京宣言には,
3.生涯にわたる歯・口腔の健康の維持は,個人のQOLの向上とNCDsの予防および重症化防止のための基本的要素であり,健康寿命の延伸に寄与する
6.NCDsの予防および高齢期における口腔機能低下の予防に寄与し,人々の生活を支えるために,歯科のみならず多職種連携で対応できる環境づくりを推進するなど6つの提言がされています。
その様な中,昨年12月9日の在宅医会設立総会の記念講演に「訪問嚥下診療の効果」ということで,大阪大学大学院歯学研究科の野原幹司先生を呼んでいただきまして感謝申し上げます。
超高齢社会を迎えてこの分野においても,また,周術期口腔機能管理連携などにおいても,益々の医師会の先生方のご指導をいただきながらの連携が必要になるかと思います。
その他におきましても歯科医師会会員が医師会の先生方には,多方面にわたりお世話になることと思いますが,今年もよろしくお願いしまして,新年の挨拶を終わります。

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