この冬一番の寒さでした。北極からの直接の寒気で日本列島全体が冷蔵庫に入った状態になったようです。鹿児島でも氷点下となりました。出歩く人も少なかったようです。都城の小学校では保護者が徹夜で水をまいて校庭リンクを作り,こどもたちがスケートを楽しんだようです。おとなも背筋を伸ばしましょう。三寒四温を繰り返しながら冬から春へと季節は変わります。
さて,「誌上ギャラリー」は,山口先生の「市房ダムの桜」です。花びらがひらひらと舞い落ちてきそうです。あとひと月もすると桜の開花便りが聞けるのですね。春はすぐそこまで来ています。
「論説と話題」は「桜島火山爆発総合防災訓練」と「九州首市医師会連絡協議会」の報告がなされています。桜島の噴火は以前よりは回数が減ったようですが,山体の膨張がみられるなど変化がみられています。災害に備えての関係機関・団体,地域住民を含めての訓練は重要と思われます。九州首市医師会連絡協議会の全体討議では医療界と医師会の抱える問題について討議されました。日本医師会横倉会長の特別講演も報告されています。ご一読ください。
「トピックス」では防火活動優良事業所表彰を会員医療3施設が受賞されたと紹介されています。大勝病院の有村先生から受賞の喜びのご寄稿をいただいています。ありがとうございます。
「医療トピックス」はくすり一口メモとして,「新しい作用機序を持ったプロトンポンプ阻害剤(PPI)」の紹介です。従来のPPIとの比較がなされています。
「学術」は鹿児島市外科医会秋季例会症例検討会での「興味ある症例」が数多く報告されています。医療センターの小木曽先生からは「急性発症1型糖尿病について」です。個人の生活に合わせた強化インスリン療法による血糖コントロールならびに精神面でのケアが必要と述べられています。ご寄稿ありがとうございます。
「随筆・その他」の「切手が語る医学」は古庄先生の「テレソン,慈善家ニョッキ,アフリカ睡眠病」です。いつも珍しい切手を見せていただいてありがとうございます。鮫島先生からは「幼いころの甲突川」をご寄稿いただきました。天保山から新上橋までの風景のみでなく,川にまつわる鳥や魚までよく記憶されているものだと感心いたします。
「リレー随筆」は向原先生の「男の子の育て方〜花まる学習会に学ぶ〜」です。先生の子育て奮闘ぶりが伝わってきます。マニュアルどおりいかないのが子育てのようです。ご寄稿ありがとうございます。
「区・支部だより」「各種部会だより」「各種報告」もご一読ください。
「附属施設だより」「附属施設等利用・受診状況」は医師会病院,検査センターからの現状報告です。先生方のご利用で成り立っております。ご紹介,ご協力よろしくお願いいたします。
「訃報」は太原春雄先生への弔辞です。先生は第8代市医師会会長を務められ,医師会業務のみでなく,地域医療・保健活動など多大な貢献をされました。心からご冥福をお祈りいたします。
今年はインフルエンザが大流行です。全国的に定点報告数が減少傾向にはなってきたようです。鹿児島は全国で2位と報告されインフルエンザ発生警報が出されました。予防接種を受けていた人は比較的軽症で済んだようです。保育所・幼稚園から高校まで休校,学年閉鎖,学級閉鎖が数多く行われました。まだまだ油断はできません。会員の先生方,元気にこの寒い冬を乗り切っていただきたいと思います。
(副編集委員長 下川 優子)

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