=== 年頭のあいさつ ===
年 頭 の ご 挨 拶 |
|
|
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
鹿児島市医師会の先生方におかれましては,希望に満ちた新年をお迎えになられたことと思います。また,日頃は私ども薬剤師会の会員が大変お世話になり,心より感謝とお礼を申し上げます。
さて,昨年は私たちの郷土,鹿児島出身の赤ア 勇名城大学教授ら3人が,青色発光ダイオード(LED)開発の功績によりノーベル物理学賞を受賞されました。このことで,すべての色の光をLEDで作り出すことが可能になり,医療分野では内視鏡や顕微鏡用のライトなど,工業製品としての応用範囲も格段に広がったそうです。日本人として大変誇らしく思いましたが,私たち医療に携わる者はノーベル賞と言えばやはり山中伸弥教授のiPS細胞のことが頭に思い浮かびます。
iPS細胞の発明は医薬品のあり方にも大きな影響をあたえています。今,薬のピンポイント製造も進み,いつかは薬がいらなくなるような免疫系を対象とした再生医療も研究されていると聞きました。これらの研究のもたらす成果は,日々の暮らしを一変させることでしょう。私たち薬剤師の研修会でもiPS細胞に関する講演が目白押しです。いずれの研究もこれからが楽しみで,「早く実用化されてほしい」と願わずにはいられません。
LEDにしてもiPS細胞にしても,いずれも若いころからの粘り強い研究が実を結んだ結果です。今日,ようやく脚光を浴びたわけですが,これからは今まで以上に若い研究者が落ち着いて研究することができるように研究の環境を整えて,多くのチャンスを与えてほしいと念願しております。
ところで,昨年の診療報酬改定で一段と厳しい医療情勢が続くこととなり,私ども薬剤師会におきましては経営が深刻な薬局もあります。さらに薬剤師の数も不足していますのでマンパワーが必要になっておりますが,薬剤師の新卒者が増えずに,いっこうに改善されていない状態であります。
このような状況ではありますが,限られた人員でも地域医療に貢献すべくみんなで力を合わせてがんばっているところであります。
なお,夜間救急薬局の運営にあたりましては,先生方のご指導の下,密に連絡を取り合い,スムーズな運営が行われていることに感謝申し上げます。
今後も医療を取り巻く状況はますます厳しさを増すことが予想されますが,市医師会の先生方と連携や協力を図り,より良い医療を市民のために提供してまいりたいと思っております。
最後になりましたが,先生方のますますのご健康とご活躍をご祈念申し上げて新年の挨拶とさせていただきます。

|
このサイトの文章、画像などを許可なく保存、転載する事を禁止します。
(C)Kagoshima City Medical Association 2015 |