=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
鹿児島市長

     森   博 幸

 新春を迎え,謹んでお慶びを申し上げます。
 鹿児島市医師会の皆様には,多忙を極める日常業務の中,夜間急病センターの管理運営,各種の予防接種や健診,介護保険の認定などにご尽力いただくとともに,市政の各面にわたり,温かいご理解とご協力を賜っておりますことに,心から感謝申し上げます。
 昨年を振り返りますと,広島市の土砂災害や長野・岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火などにより多くの尊い命が失われたほか,西アフリカ3カ国を中心に発生しているエボラ出血熱に対する国内での対応をめぐる課題が浮かび上がるなど,様々なできごとがありました。改めて,医療体制の高度化や防災対策の充実,セーフコミュニティの推進など,市民の皆様が安心して安全に暮らせる基盤づくりの重要性を認識したところです。
 さて,我が国は,震災からの復興の加速化や経済の再生,外交など多くの課題に直面しています。昨今,人口減少問題も大きく取り上げられ,このままでは地方の地域経済社会の維持において重大な局面を迎えることも指摘されており,国の「地方創生」に向けた取組が本格化しております。
 本市といたしましても,市民や市民活動団体,事業者などの創意や行動力を結集し,鹿児島の特性を生かした取組を積極的に展開することにより,地域の活力を高め,将来に明るい展望を切り拓いていかなければならないと考えております。医療・保健・福祉の分野では,今年5月に開院予定の新市立病院の円滑な運営を図るとともに,きめ細やかな福祉施策の充実や「子育てをするなら鹿児島市」を目指す取組など各種施策をさらに推進し,子どもから高齢者まで,住み慣れた地域で生き生きと健やかに暮らせるまちづくりに努めてまいります。
 150年前の1865年,幕末の混沌とした時代にあって,日本の将来を按じた薩摩藩によってイギリスに送り出された留学生たちは,様々な分野で活躍し,日本の近代化に大きく貢献しました。
 今日,地方分権の進展に伴い,地方の自主性がより一層求められる中,鹿児島の先人たちが成し遂げた偉業に誇りを抱きながら,将来を見据えた自主的・自立的なまちづくりをしっかりと進めてまいりたいと決意を新たにしております。
 本年も,市政の推進により一層のお力添えを賜りますようお願いいたします。
 結びに,新しい年が夢と希望の持てるすばらしい年となりますよう心からお祈り申し上げ,新年の挨拶といたします。




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