=== 新春随筆 ===
『大好きな歌詞とこれからの私』 |
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鹿児島県言語聴覚士会 会員
(医療法人博康会 アクラス中央病院 言語聴覚士) 田原 朋枝
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社会人1年目のときに私は,何か没頭できることを作りたいと思い,いろいろなことにチャレンジしてきました。女性として磨きをかけたいと思い料理教室に通ったり,体を作りたいと思いボルタリングやジョギングをしたり,最近ではスキューバダイビングにもチャレンジしました。
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ライブに行った際に買ったタオルです
ライブに行くと必ず買っています
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昨年の11月に笠沙へスキューバダイビングに
行きました
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中でも社会人1年目のころから,C&Kという歌手に夢中になっています。そのC&Kが昨年の11月末にマリンメッセ福岡で初めて1万人規模のライブを行いました。会場は満席で,一緒に行った友達と歌って踊って,時には知らない人と肩を組みながら踊ったり,バラード曲で泣いたりなど会場全員で盛り上がったライブでした。入職した当初から大好きで,気分を高めたいときや何かに集中したいときだけでなく,落ち込んだときもC&Kの曲を聞いていました。特に,C&Kの曲を聴いていた時期は,私が言語聴覚士の資格を取得し,まだ右も左も分からないときに,言語聴覚療法部門の開設という機会をいただいたころでした。当時は何をするにも初めてのことばかりで悩むことも多く,毎日のようにC&Kの曲を聴いて励まされました。また,そのとき支えとなってくれたのが,病院スタッフや家族・友人・先輩たちでした。時にはお酒を持ちながら,相談することもありました。開設時の不安だらけの私は,本当に多くの方に支えてもらったからこそ,言語聴覚療法部門を少しずつ形にすることができたと感じています。
私の大好きなC&Kの曲「AND MORE…」にその当時のころを思い出す歌詞があります。残念ながら,著作権等の関係で歌詞のご紹介はできませんが,誰もが持っている悩み(種)に水をあげつづけたら,運命はきっと開かれるという内容です。
これまでさまざまな悩みや問題などを乗り越えて,運命を開くことができたのは,周りの方にたくさんの水を与えてもらえたからできたのではないかと,この曲を聴くといつもそう感じます。
そして入職して4年目の秋,これまであった鴨池から武岡へ新築移転となりました。病院が新しくなるだけでなく,病床数の増加やスタッフの増加など環境面の変化が多くありました。移転当初は,環境に慣れることに精一杯でした。しかし,周囲の人のおかげで運命が開いた言語聴覚療法部門です。今度はさらにいろいろなことにチャレンジし,進展させなければならないと考えています。そのためには,私自身の知識や技術もさらに向上させなければならないと感じています。
今までは私が周りの人に水を与えてもらいながら支えられてきました。今度は今まで支えてくれた病院スタッフや家族・友人を私が支えられるように,そしてこれから出会う人たちや患者さんに対してもたくさんの水を与えることができるような存在になれるように,社会人として,言語聴覚士としてさらに努力していきたいと考えております。

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