編集後記


 このたび新しく本誌の編集委員の一人になりました熊谷です。まだ事情もよくわからないのですが,これまで2回編集に携わらさせていただきました。そして「今度の編集後記は先生の番ですから〜」とあっさり宣言され,「エッ,もう…?」と戸惑う私に,「いや〜,何でもいいですから〜」とまったく変更の余地なしという雰囲気で…,「これは早い話が,新人教育,愛の鞭,普通に言えば痛くない体罰,ひらたく言えばいじめですな〜」と諦めて書き始めました。
 さて,「誌上ギャラリー」は機窓からの富士山です。私はこんなにきれいな富士山は見たことがありません。本当に千載一遇のチャンスだったと思います。それにしてもよく撮れたと思います。おめでとうございます。
 第45回九州地区医師会立共同利用施設連絡協議会の報告は,分科会ごとに報告されています。ご一読ください。
 また「日本医師会第9回男女共同参画フォーラムに参加して」を下川先生にご報告いただきました。示唆に富む内容で私たちも意識を高めていかなければと思います。
 「医療トピックス」では,池ノ上先生から「骨粗鬆症に用いられる注射剤について」を寄稿していただきました。幅広い診療科にまたがる疾患であり,特に抜歯やインプラントなどの歯科手術との関連など,参考になる先生方が多いのではと思います。
 「学術」関係では内科医会例会講演会で「運動器疾患における疼痛管理の新たな展開」として近畿大学の宗圓 聰先生のご講演要旨,また「鹿児島医療センターにおける切除弁の病理学的検討」を野元三治先生にご寄稿いただきました。大動脈弁閉鎖症の原因が退行性・加齢性に変化してきていることなど,ここにも高齢化が影響してきているようです。
 「切手が語る医学」では古庄先生がシュバイツアーの切手をご紹介しておられます。いつもありがとうございます。
 「随筆・その他」では鮫島 潤先生が,今回は「与次郎ケ浜回顧」をお寄せくださいました。いつも昔日の鹿児島の描写や思い出話がすばらしい記憶力で綴られ,ありし日の鹿児島の情景が偲ばれて,地域開発と環境保存のバランスをどうすべきか考えさせられます。今回の鴨池動物園は,学生時代にいつでも行けると思って行ってない動物園だけに,私にとっては悔やまれるお話でした。
 西橋先生の「花」では,芍薬,牡丹,百合の花などが自然に咲いているのを見る機会は本当に少ないのだということ,そして意識して見なければその存在にも気付かないということを教えられたように思います。
 「リレー随筆」では,末吉和宣先生が「お寺巡り」について書いておられます。「御朱印」は,八十八カ所巡りのお寺だけのことと思っていましたが,どこのお寺でも書いてもらえると知りちょっと驚きました。
 「各種部会だより」および「各種報告」はお目通しを願います。
 昨日(8月18日)桜島が5,000mを超える噴火をしました。暑さの厳しいなかでの降灰は特に辛いものですが,近頃は積雪の雪下ろしやそれにまつわる事故のニュースが増えて,灰の方が雪よりもマシなのだと思うようになりました。鹿児島に住む以上,桜島の灰などなんでもないとやせ我慢して,もうしばらく暑さと灰を乗りきりましょう。

                                   (副編集委員長 熊谷 輝雄
 
                                  
                                              

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