緑陰随筆特集
甲突川健康掲示板のご紹介(第2回)
学校保健の健康から人類の健康と永続を |
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中央区・中洲支部
(ヲサメ内科クリニック) 納 利一
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甲突川(こうつきがわ)健康宣言
人の健康は心と体の気の調和。人間の健康は社会の健康,自然の健康すなわち地球の健康の中にある。
この地球を生物を育む星として永続させたい。この人類共通の願いの実現を目指しつつ,すべての国および国民が共生していく道を求め,さらに,すべての動物や植物が共生する地球的調和時代を築いていく道を歩いていきたい。
甲突川の健康は流域の健康のシンボル。森の健康,川の健康,海の健康。水の飲める甲突川を後世に。共生,循環,永続を合言葉に平和で住みよい安定した流域社会づくりを続けていきたい。
甲突川が健康になれば,世界中の川が健康になり,地球の健康が実現していくことを期待したい。甲突川の健康から地球の健康を。
平成15年6月1日 甲突川の集い
東西統合医療ひとづくり宣言
人の健康は心と体と気の調和。人間の健康と社会の健康は相互依存的な関係にある。しかもその両者は自然の健康すなわち地球の健康に支えられなければ存在し得ない。
現在の人間は,百年後にはほぼ全員過去の人となる。明日の社会の健康を願っての「ひとづくり」が今日の社会の最も大切な仕事である。
医療の目的は現在および未来の人間の健康である。医療を職業とする医療人は,今日の医療を行いながら明日の医療人づくりをしている。すべての医療機関は「医療ひとづくり機構である」と言えよう。医療人が全人的調和の東洋医学的健康観を持つようになれば,医療ひとづくり機構が「東西統合医療ひとづくり機構」となり,人間,社会,自然が調和して人類社会が健康に永続していくことが期待できるであろう。
「東西統合医療ひとづくり」から医療の健康を。医療の健康から人類の健康と永続を。
平成20年2月11日 鹿児島漢方の集い
ホームページ甲突川健康新聞の目的は,甲突川健康宣言の理想を実現していくために人間・社会・自然が調和する地球的調和時代への「ウェブのかけはし」をかけていくことです。甲突川健康掲示板にご意見をいただくなど,よろしくお育てくださいますようお願いいたします。
今回も掲示板に投稿したり,ご投稿いただいたりした文章を誌幅の許す範囲でここに転載させてもらいます。
1.「人類永続学校保健」
投稿者:鹿児島市立甲南中学校医 納 利一
投稿日:2010年3月11日
キーワード「人類永続学校保健」で検索したところYahoo,Googleで甲突川健康新聞の記事がヒットした。
学校保健の目的は児童,生徒の健康である。子供たちの健康は学校,家庭,地域社会の健康の中にある。人間の健康は社会の健康,自然の健康すなわち地球の健康の中にある。
私たち個々人の健康は人類全体の健康の一部分であり,人類の健康は地球上に生息している全生物の健康の一部分である。人類を健康に永続させたい。この地球を生物を育む星として永続させたい。
2.「学校給食を地産地消の食材で」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年3月5日
3月3日東京で開かれた生命科学振興会の理事会に参加した。
子供たちの生涯にわたる健康づくりのための学校保健も話題の一つであった。学校保健が健康であるためには医・食・農が健康でなければならない。学校給食が生涯にわたる食生活の基礎になる。学校給食の食材を地産地消にして,子供たちにも農業体験をさせるとよいのではなかろうか。
甲突川健康宣言の理想を実現していくことを目的として,「ロータリー甲突川健康里山機構(仮称)」とでも呼べる法人をつくり,それが「甲突川源流水と緑のネットワーク」などを支援して,ネットワークの傘下に流域の小学校や中学校に「里山づくり友の会」ができて,校区の老人会などが中心になって子供たちのために農作業をするようになるとよいのでは,との私の夢を発言してみた。甲突川流域のロータリークラブに生命科学振興会が協力して,そのような試みが鹿児島の甲突川で成功すれば,いつの日か日本中の川の流域に広がっていくことを期待できるようになるのではなかろうか。
ロータリーの精神を地域社会へ,地域社会の知恵をロータリーを通して世界へ,未来へ。
人間・社会・自然の調和のために。
健康づくり・むらまちづくり・かけはしづくり。
甲突川の健康から地球の健康を。
「里山づくり友の会」をキーワードにインターネット検索してみたところ,「もりづくり甲突川」などがヒットした。
3.「災後の子供たちへ贈るべきは何か」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年5月1日
照国神社に隣接して第二次世界大戦戦亡者敵味方供養碑がある。戦後の子供たちは平和の中に生かされて,いま老人である。
戦後の子供たち,いまの老人たちが災後の子供たちへ贈るべきは何か。
戦後の食糧難の時代は「さつまいも」と「かぼちゃ」で飢えをしのぎ,山や野の草や木を活用し,自分たちで育てたニワトリの玉子や肉,近くの川や海の魚や貝がごちそうであった。
元気な老人たちが「里山づくり友の会」とでも呼べるものをつくり,森の健康,土の健康,水の健康,川の健康,海の健康を取り戻し,里山の幸,川や海の幸を活用して生存していく術を子供たちに贈れば,災後の子供たちが元気になり,子々孫々が平和に,調和し,幸せに,共生,循環,永続していくことが期待できるようになるのではなかろうか。
贈るべきは「生存の術」か。
「生存の術」をキーワードにインターネット検索したところ,「真実史観回帰捏造破壊真実を子孫へ」などがヒットした。
4.「食育について」
投稿者:知分 66歳
投稿日:2012年3月8日
昨年・一昨年は学校給食をいただいてきました。現在の学校では,知育・徳育・体育の三育と同等に食育を位置づけて指導に力を入れています。従来から配置されていた学校栄養職員についても「学校栄養教員」として発令して指導的な役割を重視させ,従来にはなかった教育を展開しているようです。
メニューについても,現在の家庭ではなかなか味わえない地域の農漁業産物の献立や郷土の伝統的な料理などを積極的に取り入れて,その豊富さと味覚なども従来の学校給食のイメージとは大きく変わってきたように思われます。
その背景には,家庭における食生活や地域の姿の変容や子供の健康や嗜好などへの影響への危機感があります。しかし,地域食材の生産の場にまで指導の領域を拡げることは,子供の数と生産の場,学校週5日制など時間的な問題など,特に鹿児島市などの都市部の学校においては難しい課題があります。
いずれにしても,学校給食への期待は今後はますます大きく,かつ多様になるように感じています。地域の方々が現在の学校給食を体験する機会があると,そこから理解や期待・課題が深まるのでしょうけれども。
5.「里山づくり友の会への期待」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年3月11日
里山づくり友の会から地産地消の食材を。
食材の健康から学校給食の健康を。
学校給食の健康から学校保健の健康を。
学校保健の健康から子供たちの生涯の健康を。
子供たちの生涯の健康から人類永続・生物永続の地球的調和を。
里山づくり友の会から人類永続・生物永続の地球的調和を。
元気なおじいさん,おばあさんが中心となって,地域の有志や子供たちも手伝って,孫たちのために農作業をし,ときには孫たちと一緒に給食を食べれば,お年寄りは嬉しく,子供たちにはためになる。
老人は古人の代理人,子供は未来からの留学生。
人生とは「かけはし」である。
現在は過去と未来に「かけるはし」。
先人の御恩を受けて「われづくり」,御恩返しは明日への「ひとづくり」。
甲突川の下流にある鹿児島市立中洲小学校と甲南中学校が私の母校であり,現在もその校区内で仕事をし,生活している。甲南中学校の内科校医でもある。まず中洲里山づくり友の会ができて,次に甲南里山づくり友の会ができ,甲突川流域の小中学校に次々と里山づくり友の会ができていくことを夢見ている次第である。
「里山づくり友の会」をキーワードにインターネット検索すると,「もりづくり甲突川」,「里山づくり友の会結成を」などがヒットする。
6.「一次産業従事の義務を甲突川流域から」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年1月13日
人間・社会・自然が調和する地球的調和づくりへの第一歩として甲突川流域の学校保健活動に「一次産業従事の義務」を取り入れたらどうであろうか。
「鹿児島市医師会学校保健活動」をキーワードにインターネット検索してみたところ,「甲突川流域の人間・社会・自然の健康づくりの中で子供たちの心と体を健康に育む実践的研究」がヒットした。
「一次産業従事の義務」,「地球調和憲法」,「人類永続」,「生物永続」,「地球的調和」などをキーワードにインターネット検索してみてください。
7.「甲突川永続機構(仮称)への期待」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年5月19日
この地球を生物を育む星として永続させたい。
共生,循環,永続を合言葉に平和で住みよい安定した流域社会づくりを続けていきたい。
甲突川健康宣言には「永続」が2回でてくる。甲突川健康宣言の理想を実現していくことを目的として永続していってほしい組織の名称として,甲突川永続機構(仮称)はどうであろうか。
甲突川永続機構をキーワードにインターネット検索したところ,「甲突川協働機構(仮称)への期待」,「医師会は医療ひとづくり機構の連合会」などがヒットした。
甲突川の永続から人類永続,生物永続,地球永続を。
甲突川の健康から地球の健康を。人類永続・生物永続の地球的調和を。
8.「精力善用自他共栄,中学柔道の健康から生徒の生涯の健康を」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年6月2日
今春,中学校で武道が必修化された。精力善用自他共栄の柔道が生徒の生涯を健康にしてくれることを期待したい。一方,副作用は予防してもらいたい。
「柔道事故ゼロを目指せ。
学校の授業では,多くの生徒が初心者でしょう。悲惨な事故を起こさないためにも,まずはしっかりと受け身の基本を学び,体力をつけながら無理のない練習を心がけるべきです。
柔道事故を分析したところ,事故の9割近くが,意識障害などが現われる急性硬膜下出血でした。指導者は生徒の異変に気づいたら,すぐに練習を中止してください。生徒が 『大丈夫』 と言っても絶対に無理をさせてはいけません。また自宅に帰ってから頭痛を訴えるケースもあります。柔道の授業の日は気をつけておくなど,保護者も注意しておく必要があります。
熊本大学柔道部にいた頃,柔道の創始者,嘉納治五郎先生(1860〜1938年)から直接指導を受けた村山正明先生に,相手を思いやり,助け合う心を育む 『自他共栄』 の精神を教えられました。柔道は試合に勝つだけではないことを,教育の中で伝える意義は大きいと思います。社会に出ても役立つような考え方や作法が,柔道から学べると思います。
どんなに気を配っても万一の事故はあり得る。指導者や学校関係者は,どういう症状の場合はどの病院に連れて行くかなど把握し,日頃から病院との連携を深めておくことも必要だと思います。」
永廣信治氏の言葉
上記は徳島大学脳神経外科教授 永廣信治氏が4月読売新聞(西日本版)の「カルテの余白」に3回にわたり連載された記事からの引用である。
・柔道事故ゼロ目指せ(2012年4月15日)
・柔道授業 受け身練習徹底を(2012年4月22日)
・「自他共栄」柔道の根本(2012年4月29日)
精力善用自他共栄,中学柔道の健康から生徒の生涯の健康を,生涯の健康から人類の健康と永続を。人類永続・生物永続の地球的調和を。
「安全柔道 永廣信治」をキーワードにインターネット検索すると,読売新聞の記事や全国日本柔道連盟のホームページなどがヒットする。「中学柔道の健康から生徒の生涯の健康を,生涯の健康から人類の健康と永続を」で「柔道の理想と新しい仕組みの必要性,嘉納治五郎の柔道と教育」がヒットした。
9.「漢方の健康から医療の健康を,医療の健康からの人類の健康と永続を」
投稿者:清流 72歳
投稿日:2012年5月29日
「漢方を科学するということは,漢方の持つ構造主義的暗黙知の一端を科学の手法によって普遍的な形式知にすることである。我々に課せられた使命は,各々のパラダイムの特質を十分に認識し,如何に有機的連携をもって最善の医療成果を挙げるかということである。そのために我々は 『日本漢方』 の術と学の健全な発展を目指すべきである。
大塚敬節の短歌を再掲して結語としたい。
術ありて 後に学あり 術なくて咲きたる学の花のはかなさ」
寺澤捷年氏の言葉
総説 『医界之鉄椎』 から一世紀たって,寺澤捷年 東亜医学協会理事長 日本東洋医学会雑誌 第63巻2号 89-97,2012からの引用。
漢方の健康から医療の健康を,医療の健康から人類の健康と永続を
「漢方の健康から医療の健康を,医療の健康から人類の健康と永続を」をキーワードにインターネット検索したところ,「医療の目的は人類の健康と永続,東西統合医療ひとづくり宣言」などがヒットした。

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