=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
鹿児島市歯科医師会 会長

     橋 口 哲 彦

 平成24年の新年を迎えて鹿児島市医師会会員の皆様にご挨拶を申し上げます。
 本年が,鹿児島市医師会にとって,また,貴会員の皆様方にとっても良い年でありますようにお祈り申し上げます。
 旧年中は,貴会の皆様方には,私ども市歯科医師会や会員共々,お世話になりました。
 この誌面をお借りして御礼申し上げます。
 昨年を振り返ってみますと,私にとっては,多くの方にとっても同じだと思いますが,天地災害の凄まじいパワーを見せ付けられた1年でした。
 私は,3月11日の東日本大震災の時,震度5強の東京にいました。
 恐怖を感じる大きな揺れと帰宅難民の経験をしました。
 それでも何よりもショックを受けたのは,テレビで放映される津波の映像でした。
 自然の驚異の前では,人間の造った物などちっぽけなものでしかないことを改めて思い知らされたような気がしました。
 昨年の東日本大震災での津波や台風12号による紀伊半島の土砂災害,奄美大島の2度にわたる水害やタイ国における大洪水などのニュースを見聞きして感じたことは,地震の「揺れ」本体や台風の「風」本体よりも,本来は穏やかな 「水」の脅威でした。
 我々が生活を営んでいる地球は「水の惑星」として,「水」の恩恵の奇蹟で成り立っているようなことを聞いたことがありますが,昨年の数々の災害でこの恵みの「水」は,ひとたび牙を剥けば脅威の存在になることを実感しました。
 さて,本年は,4月に診療報酬と介護保険の同時改定が予定されていますが,政府の昨年11月に行われた事業仕分けの状況では,現状維持が出来れば上々のようです。
 また,日本政府は,TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉に参加を決めましたが,あるテレビ番組で日本医師会の原中勝征会長が,「国民皆保険制度の堅持」と「医療への株式会社の参入阻止」を訴えておられました。
 これらの福祉の減退につながるようなことは,医療三師会を挙げて阻止していく必要があると思います。
 また,会務におきましては,私たち鹿児島市歯科医師会も公益法人の取得に向けて作業を進めていますが,本年は,いよいよ大詰めの年であると思っています。
 鹿児島市医師会も公益法人の取得を目指しておられるとお聞きしています。
 本年も,従来どおりに,本来の医療連携はもとより,法人改革やその他の会務におきましてもご指導・ご鞭撻のほど等をよろしくお願いをしまして,新年のご挨拶とさせていただきます。





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