あけましておめでとうございます。
2011年は悲しいことの多い年でした。東日本大震災がもたらしたものは大変重く,課題が多く残されました。しかし,人間の強さ,温かさを再度教えてくれました。2012年の干支,辰年について調べると,「振るう」陽気が動き,草木が伸長する状態。これから新しい物事が生まれてくる準備が整った状態とあります。なんだか希望と勇気がわいてきませんか。みなさん一緒に頑張りましょう。
(編集委員 中村佐知子)
「名前が辰彦なので辰年生まれですか」と聞かれることが多いが実は丑年生まれ。辰を「とき」と読むのは極めてめずらしいけど,白川 静の人名字解で金文に「辰(とき)は五月に在り」とあるように,「とき」の方がオリジナルで後に干支の5番目に転用されて「たつ」となったとある。また,辰は動くという意味があるそうでまさに変革期に相応しい干支といえそうだ。
(編集委員 島田 辰彦)
今年は辰年,動物でいえば「竜」,唯一実在しない生き物です。昨年は震災,不景気など暗い話題の多い年でしたが,今年は“昇竜”で運気も上昇,経済も好景気を期待したいものです。ちなみに前回の辰年は,2000年のITバブルの頂点でした。辰年の年間平均騰落率は,プラス28.97%だそうです。ただ,油断は禁物です。だって調子に乗りすぎると“逆鱗に触れる”ってこともありますから…。
(編集委員 竹元 雅一)
昨年1月,値上がり前に買い溜めしたキャビンを吸い切り,禁煙を始めて1年が経過。なるほど噂通りに体重が3キロ程増加,しかしそれ以上に変化したのは酒を飲むスピードが滅茶苦茶速くなったこと。確かにタバコを吸っていた時間も杯を上げるわけで,午後8時にはもう出来上がって公共交通機関で帰宅,速攻で就寝と相成ります。電力不足の折,省エネに貢献しています。
(編集委員 山口 剛司)
昨年,震災に見舞われた東北の方々への青空説法をされている瀬戸内寂聴さんの番組を見ました。その中で,和顔施 (わがんせ)の心を大切にと話されていました。仏教の「無財の七施」の1つで,いつもなごやか,穏やかな顔つきで人や物に接する行為です。子どもの笑顔には,それだけで心を癒してくれる力があります。今年こそ,多くの人が笑顔で過ごせる世の中になりますように。
(編集委員 伊地知 修)
甲突川河畔の公園に“いろは歌”の石碑があります。いろは歌は吹上町伊作を本領とする島津日新公(忠良)によって作られたものです。私の母校は伊作小学校で,校歌は「日新公のうた清く」から始まります。新年を迎えるにあたり,「い」の歌をご紹介します。「いにしへの道を聞きても唱へても わが行いに せずばかひなし」何事も行動を起こさなくては何もならないということです。東北のため何かできることがあればお教え下さい。
(編集委員 大西 義孝)
昨年は東日本大震災,記録的な猛暑,台風12号による豪雨,徳之島竜巻など大自然の猛威に心痛め不安を覚えた1年でした。今年は安寧な年で,迅速な被災地の復興・原発事故の収束を祈りたい。厳しい経済情勢の中で平成24年度診療報酬と介護報酬の同時改定,消費税増税,TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加の行方が気になるところです。会員相互の絆で昇り竜に肖って飛躍できたらいいですね。
(副編集委員長 田畑 峯雄)
今年は「辰年」。龍といえば昨年来日された幸せの国ブータンのワンチュク国王が,被災地で子供たちに「自分の体験の上に存在し,経験によって大きくなるという心の中の龍。自分の龍を鍛錬して,感情などをコントロールすることが大切」と述べられた。そうか,なるほど。今年は自分の「心の中の龍」をコントロールしつつ天空に駆け昇り自在に飛翔してみたいと思います。
(編集委員長 上ノ町 仁)

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