熊本県の八代市に九州三大祭りの1つと言われる妙見祭（11月開催）があります。この祭りは，かつて八代郡及び八代城下の民衆とともに「天下太平・国家安全・五穀成熟」を祝い，楽しむために行われてきました。今でも伝統的な行事が引き継がれ神輿を中心として，奴，獅子，笠鉾，亀蛇などがお供する豪華な祭礼行列が練り歩きます。その中でもカメラマンとして興味をそそられる行事が，この写真に見られる馬が川の中を水しぶきを上げながら疾走する場面です。砥崎河原で神馬が水しぶきをあげて走る勇壮な姿は，非常にダイナミックです。この場面を撮影しようと日本各地から泊りがけで写真愛好家がやってきます。小生も2回ほど行きました。早朝から行ったにもかかわらず，ベストポイント（橋の上からです）にはすでに夥しい数の三脚が所狭しと据付けてあります。聞けば数日前から場所取りをされているとのことでした。この手の撮影は厚顔無恥を決め込むこと，遠慮をしたらシャッターチャンスはないと思えと言われます。小生元来気が弱いものですから，この手の写真撮影は苦手です。鳥取から来たといわれる老夫婦が座って撮影しておられたので，彼らの頭越しにレンズを出さしてもらい連写撮影した内の一枚です。

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