梅雨の季節となりました。皆さんはこの時期をどう過ごされますか?晴耕雨読で読書三昧,映画鑑賞,梅雨でもゴルフなどありますが,まずは大地を潤す恵みの雨に感謝して過ごしたいと思います。
さて,山口先生の「誌上ギャラリー」は平治岳のミヤマキリシマ,深緑のなかに山全体がピンクに染まり美しい景色です。納得の一枚に大変なご苦労があることもよく解りました。いつも素敵なお写真ありがとうございます。
「論説と話題」は池田副会長から「第124回日本医師会定例代議員会報告」です。東日本大震災に関する決議(案)も発表され,震災を含め日本医師会が抱える諸問題をひとつひとつ解決して行くためには,この国難時に我々医師会会員全員が意思統一の下,医療に患者さんに丁寧に接する必要性があります。
「医療トピックス」は西辻先生よりICUにおける薬剤管理指導業務についてのまとめがありました。効果・副作用・相互作用・配合変化・投与量・投与方法・速度の確認でICU薬剤業務として質の高い薬物療法に貢献したいとのことです。
「学術」は水光先生より「最近経験した膵粘液性嚢胞腺腫の一例 −画像所見を中心に−」につきご投稿いただき,良悪性の鑑別が困難なため診断がつき次第手術とのこと。また,袴田先生より「小腸側々吻合術後,盲端部腸石の一例」につきご投稿いただき術後数十年後腸石が形成されることもあるとのこと。貴重な症例をご教授いただきありがとうございました。
「随筆・その他」は古庄先生より「赤十字切手」が紹介されています。いつも珍しい切手のご紹介ありがとうございます。崔先生のユーラシア大陸横断記はイエメン共和国での話,見知らぬ土地でのロストバゲージの不安,アラブの男たちの親切さそしてマーシーのもてなしと笑顔,ワクワクドキドキの旅行記ですね。また,鮫島先生は恐らく鹿児島で初めてテレビを見た人であるとのこと。八木アンテナの優秀さゆえの軍事利用,ブラウン管の開発やテレビ研究競争,カラーテレビもアナログからデジタルへ等テレビの歴史を教えていただきました。
「リレー随筆」は「ゴルフの遼君の兄弟子にあたる!?」山口先生からご投稿いただきました。「ピエール遠藤!?」=「マイク小西」でマイク先生のゴルフSNSメソッドに心酔され習得中とのことですが,まだ結果は出ないが腹は出るそうです。また,タイガーウッズのヘッドは「遠藤」製作所製とのこと,日本の物造りの素晴らしさが表れていますね。幼少の頃から現在まで,何事にも先生なりにこだわり一流を目指す「良い姿勢」が伝わって来ました。
「鹿市医郷壇」6号の題吟は「味(あっ)」でした。先生方にいわゆる「味」のある郷句をひねり出していただき,ありがとうございます。
「会長雑感」は医療ツーリズムの危険性についてです。国民皆保険制度を守るため医療ツーリズム,医療への市場原理主義の導入の危険性を医療者・政治家・国民がしっかり理解することが必要ですね。
入梅前は螢の飛び交う情緒ある幻想的な風景や,入梅と共に紫陽花のいきいきとした美しさを愛でることができます。しかし集中豪雨による土砂災害等はご免蒙りたいところです。雨が東日本大震災で被災された方々の復興の妨げにならぬことを祈りつつ,この時期を楽しみたいと思います。
(編集委員長 上ノ町 仁)

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