誌上ギャラリー
棚 田 夕 照
東区・紫南支部
(鹿児島市医師会病院)
山口 淳正
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佐賀県玄海町の浜野浦海岸に流れ込む浜野浦川によって形成された浸食谷に,狭い土地を有効に使おうと先人たちの知恵がこのような造形を作り出したものと思われます。日本の原風景の一つと言われます。例年,4月中旬から田んぼの水張りが始まり,5月上旬には田植えが終わります。この間,玄界灘に沈む夕日によってオレンジ色に染められた海面と水田が逆光の中の黒い畦道の幾何学模様との対比で素晴らしい光景をみせてくれます。この場所は全国的に棚田の撮影スポットとして有名な場所で,全国からカメラマンが撮影に来るようです。小生も二度ほど行きましたが気象の面で恵まれたのは一回でした。それは2004年5月5日でした。まさに前述したような光景に出合い感激の一瞬をフィルムに収めることができました。最近いずれの棚田も高齢化に伴い耕作者が減少して荒れ地になりつつあるやに聞いております。棚田を持つ各地ではオーナー制度等様々な形で棚田の保全に努めておられるようです。棚田を保全するということは環境問題とも大いに関連があります。この風景が何時までも後世に受け継がれていくよう願わずにはおられません。
カメラ:アサヒペンタックス645N FA45-85mmF4.5(AF)70mm f11,
シャッタースピード1/2 −0.3補正 |

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