誌上ギャラリー

市 房 の 桜

東区・紫南支部
(鹿児島市医師会病院)

 山口 淳正


           熊本県水上村市

 桜の季節になりますと市房ダムの周りは桜の木で一杯です。朝は386号線を川上に向かって被写体を探し,昼からは川向の道を西に向かって被写体を探すとずっと逆光で狙えます。この写真はその中の一枚で,35mmカメラに広角レンズを装着し三脚も使えないような高さから手持ちで撮りました。天気が良くて少々絞り込んでも手ぶれは起こさないので,なるべく空が入らないように,湖面に太陽が映りこむように悪性光線を遮り,構図を考え画面を構成しました。
 桜は古来日本人の心を表していると言われます。桜はまたその散りぎわの美というのもあり,日本人の潔さをも表しているようです。日本人特有の美意識があるのではないでしょうか。日本人は生来花を好む人種のようで,花見なるイベントを行うのは日本人しかいないのではないでしょうか。落語の世界でも花見を題材にした話があります。ただ最近の花見はカラオケなどの機器を持ち込みうるさくて花を愛でる気持ちをそがれてしまいます。誰かが言っておりますが,「花は6分で酔いもほろ酔い」これが一番よろしいのでは…。酒を嗜まない小生などは花の下で五,七,五あるいは三十一文字の一句でも捻る余裕を持ちたいものです。


カメラ:キャノン1N EF14-35mm F2.8 2001年4月1日





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