=== 年頭のあいさつ ===

新 年 の 挨 拶
鹿児島市歯科医師会 会長

     橋 口 哲 彦

 あけましておめでとうございます。
 鹿児島市医師会会員の皆様にとって,2011年の年明けは,いかがでしたでしょうか?
 さぞかし希望に満ちたすばらしい年明けであったのではとお慶び申し上げます。
 また,この誌面をお借りしまして,市医師会の先生方には,私たち鹿児島市歯科医師会の会員が,日頃より大変お世話になっていますことのお礼を申し上げます。
 今年も昨年と同様に,私たち歯科医師会会員へのご指導やご鞭撻の程をよろしくお願いいたします。
 さて,昨年の4月には,民主党が政権を取ってからの初めての保険報酬改定がありました。
 私たち歯科の方では,10年ぶりとなる医療費本体での診療報酬のアップがありました。
 わずかに2.09%のアップではありましたが,小泉改革でマイナス改定が続いていただけに嬉しく思いました。
 しかし,私のところだけかも知れませんが,実際に診療にあたり保険診療報酬の点数アップの実感が無いまま半年が過ぎようとしています。
 これは,世の中不況下の中では,診療報酬の点数が上がれば上がるほど患者さんの負担金も上がってしまい,診療抑制になってしまっているのではないかと思います。
 このような状況では,決して患者さんのため,ひいては国のためになるとは思えません。
 鳩山前総理の提唱された「コンクリートから人へ」の理念はすばらしいとは思いますが,そのための具体的な政策の実行なしには,絵に描いた餅でしかありません。
 私は,現政府が鳩山理念をそのまま引き継いでいるのなら,予算の問題はあるにしても,「人」を重視するのなら,医療や福祉の充実が第一であり,患者さんの一部負担金を小泉改革以前の1割に戻すべきだと思っています。
 今後,日医・日薬・日歯の医療三師会が結束して,患者の一部負担金をせめて現状の3割負担から2割にするように国に働き掛け,また実現して欲しいものだと思います。
 今年は,来年(平成24年)4月に行われる医療保険と介護保険の同時改定に向けて,患者さんの負担割りも含め,色々と中央に訴えて行く必要のある年であると思っています。
 また,今年は市医師会も私たち市歯科医師会と同様に,法人改革の期限も迫りつつあるため何かと忙しい年になるのではないでしょうか。
 今年は,このように会務に関しましても,ご指導やご意見や情報をお聞かせいただく機会が多くあると思っていますので,会務・会員共々よろしくお願いいたします。
 最後に,今年3月に九州新幹線が全線開通をします。
 これを機に,この全線開通が私たちの住む鹿児島市に活力と元気を与えてくれて,平成23年が素晴らしい年に成ります様に期待を込めまして新年の挨拶にいたします。




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