年 頭 の ご 挨 拶
| 鹿児島大学長 吉 田 浩 己 |
平成23年の新春をお迎えになり，鹿児島市医師会の皆様には謹んでお喜び申し上げます。
市医師会の皆様におかれましては鹿児島市の地域医療，救急医療，学校保健・産業保健・地域保健の分野，健康保険，介護保険等並びに行政と協力しながら市民の健康を守るために種々の活動を担っておられることに日頃より敬意を表しているところでございます。特に，昨今，医師不足等により，医師，医療機関ともに厳しい状況下にありながら，安心して住める鹿児島市を目指して昼夜御診療に尽力されていることにも敬意を表しますとともに，心から感謝申し上げます。
また，皆様方におかれましては，かねてから鹿児島大学の教育，研究に関しましてご高配を賜り深く感謝申し上げます。
本学は，皆様のご協力を賜り，平成13年度から地域貢献の点から，離島医療の担い手を育成することを目的に，世界でも初めての離島医療学講座を医学部に作り，医学部医学科学生に対する離島へき地医療現場での実習を中心とする段階的な離島医療教育，奄美離島地域をフィールドとした疫学に関わる大学院生教育，さらにアジア・環太平洋における離島へき地医療人の育成にも力を注いでまいりました。
現在，さらに，地域枠による入学定員を増やし，本学の基本理念に基づき，人間性豊かな使命感あふれ，向上心を持って自ら困難な課題に果敢に挑戦するいわゆる「進取の精神」を有する医療人を育成し，地域の皆様とともに地域医療を支えるとともに社会発展に貢献できるよう，懸命に努力しているところであります。
また，附属病院は地域における中核的医療機関として診療機能を充実させ，皆様の医療機関と連携体制を今年はさらに強化いたしたいと考えています。
今後とも，鹿児島大学への，より一層のご理解とご協力を賜りますようお願いいたしますとともに，新しい年が皆様にとりまして，すばらしい年でありますよう，心からお祈り申し上げ，新年の挨拶といたします。
(C)Kagoshima City Medical Association 2011