=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
鹿児島市長

     森   博 幸
 平成23年の輝かしい新春を迎え,鹿児島市医師会の皆様に謹んでお慶びを申し上げます。
 皆様方におかれましては,日頃から医療・保健・福祉の分野をはじめ市政の各面にわたり温かいご理解とご協力を賜り,市政が順調に進展しておりますことに対しまして深く感謝申し上げます。
 また,多忙を極める医療業務のなか,夜間急病センターの管理運営,各種の検診,予防注射や介護認定などにご尽力いただいておりますことに重ねてお礼申し上げます。
 さて,我が国は,少子高齢化や人口減少,地球規模の環境問題など,多くの課題を抱えており,私たちは,今まさに,従来の価値観や社会システムの変革が求められる歴史の大きな転換点に置かれております。
 このような中,市政においては,市民の視点に立ったきめ細かな施策を着実に実行していくとともに,市民・事業者・行政が一丸となって夢と希望の持てる明るい未来を切り拓いていかなければならないと考えております。
 待望の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業が,いよいよ目前に迫ってまいりました。全線開業の暁には,北部九州はもとより,中国・関西地方とも新幹線でダイレクトに結ばれます。鹿児島がこれまで経験したことのない人・モノ・情報の大交流が起きることが期待されており,これを千載一遇のチャンスとして,市勢のさらなる発展につなげていくことが極めて重要であると考えております。
 一方で,都市間競争がさらに激しさを増していくことから,これまで以上に本市の魅力を高めていかなければなりません。こうしたことを踏まえ,全国都市緑化かごしまフェアの開催や,同フェアを契機とした市民ぐるみの花いっぱい運動の展開により,来街者を花と緑で迎え,市民の皆様にとりましても癒しを感じられる空間づくりを進めてまいります。さらに,市民や観光客など多くの人々が行き交う,にぎわいと活気あふれるまちを創り出すため,桜島や錦江湾に象徴される雄大な自然・景観や,固有の歴史文化など,本市の魅力を存分に感じられる回遊性のあるまちづくりを進めてまいります。
 近年,少子高齢化の進行や地域社会の連帯感が薄れるなど,地域や家庭を取り巻く状況は大きく変化してきています。このような中にあって,未来を担う子どもたちのすこやかな成長を,社会全体で支えるとともに,地域のつながりを深め,高齢者や障害者を含むすべての市民が安心・安全に暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。
 中でも,子育て支援や福祉サービスの充実,健康づくりや病気の予防,救急医療体制の確保など,時代のニーズに応じたきめ細かな医療・保健・福祉施策に引き続き力を注いでまいります。
 さらに,すべての市民が真に豊かさを実感できるまちを目指して,市民の皆様のご意見を幅広くお聞きする中で,本市の新たな未来を切り拓く第五次総合計画の策定を進めてまいります。
 これからも,市民の皆様とのパートナーシップを大切にした「市民が主役の鹿児島市の実現」を基本理念に,「人とみどりが輝くまち・かごしま」の創造に全力を傾けてまいりたいと考えております。
 市民の健康志向が,ますます強くなり,また,インフルエンザやノロウィルスなど,健康面での危機管理の重要性が高まる中,今後とも,医師会の皆様をはじめとする関係機関等と緊密な連携を図りながら,市民の健康づくりを推進してまいりたいと思います。
 本年も市政の推進に,より一層のご理解とご協力を賜りますようお願いいたしますとともに,新しい年が皆様にとりまして,すばらしい年となりますよう,心からお祈り申し上げ,新年の挨拶といたします。




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