8.6水害を思い起こさせるような強い雨をもたらした梅雨から一転,37.8℃という記録も出た猛暑。モスクワでも30℃を超え,水辺に水着姿で集まる光景を目にしました。今回は緑陰随筆特集号ということで,沢山の寄稿をいただきました。
「写真:緑爽(菊池市,菊池渓谷)」は蒸し暑いこの時期,マイナスイオンを浴び,清々しい気持ちになれそうです。「星ノ生徒誕生小話」は14歳で熊本陸軍幼年学校に入学されたお話でした。写真は軍服姿の脇丸先生なのでしょうか。「ガブリエル・フォーレと250キロ・・・」は,180キロで棄権されたのは残念ですが,48時間制限時間250キロに挑戦される段階で頭の下がる思いです。また,フォーレを聞きながら,練習されているのではないでしょうか。「牧 多美助産師の紹介」では,当時のお産はスムーズで,ほとんど遷延分娩がなかったとのこと。現代ではエアロビやヨガなどもとり入れていますが,やはり,日常生活で動くことの大切さを再認識しました。「ビール,至福の1杯」マカオのハイネケンも飲みたいけれど,私の至福の1杯はなんだろう。思いつきません。「大人たちの“幼児返り”」では「抽象」を読み取れない大人がいるとのこと。おとぎ話を夜,家庭で聞けなかったのでしょうか。「鹿児島県小児電話相談事業の現状と課題」新聞にもコンビニ受診がなかなか減少しないことが,とりあげられていましたが,適切に受診していただくために,電話相談の役割は大変大きいと思います。相談員の確保など大変だと思いますが,継続し頑張っていただきたいと思います。「東北地方ドライブ旅行記」1カ月前から準備をされ,1週間ドライブされたとのこと。米寿とは思えない冒険心。すばらしいです。「桜島登山の思い出」では,最近特に噴火が目立つ桜島に登山できていたとは信じがたいです。北岳の旧火口底の落書き,北岳から眺める霧島連山,中岳からの開聞岳,東シナ海,見たいものです。「散歩つれづれ」は海と太陽,動物たち,花,神社。なんだか自分も散歩しているような,‘ほのぼの’とした気分になりました。他ご寄稿いただいた先生方ありがとうございました。
「論説と話題」では,前回に続き,新公益法人制度への移行についてと臨床検査センターの現状と将来。公益社団法人,一般社団法人の各々のメリットとデメリットをわかりやすく掲載していただいており,今後の参考になると考えられます。また,検査センターについても11月頃には方針を提案すべきとのことで,選択が迫られている現状です。第1回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会シンポジウムでの‘病院の言葉’。わかりやすくする工夫があげられており,参考になりました。
「医療トピックス」のくすり一口メモでは嚥下機能を向上させる薬剤,検査一口メモではASC-USについて解説していただきました。
「学術」は新規に開発された,直接的レニン阻害薬ラジレスの特徴と使用上のコツを解説していただきました。内科医のピットフォール?では,急性後頚部痛,発熱を伴い典型的はCrowned dens syndromeの1例で,CTによる早期確定診断,NSAIDsによる治療が可能であるとの報告でした。また,糖尿病を有し肝膿瘍を発症した症例に転移性眼内炎を併発し,早期に積極的に硝子体手術で良好な視力予後を保てた報告でした。
今年の夏はまだまだ暑いとのこと。ビールを飲みすぎないよう,夏バテしないよう頑張りましょう。
(編集委員 中村佐知子)

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