謹んで新年のお慶びを申し上げます。
鹿児島市医師会の先生方におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。また、私ども薬剤師会の会員が、先生方には大変お世話になっていることに心から感謝申し上げます。
前年に続いて、薬物乱用が話題になりました。芸能人の覚醒剤使用の話題は、どこのテレビ局も競って取り上げておりました。国民生活に深く浸透してきているように思われます。社会が疲弊してくると、こういうことが多くなっていくのも頷けますが、自殺者の増加も含めて社会全体で取り組んでいかなければならないところまできているようであります。
それと、日航の破綻ですが、1,360億円の赤字といっていましたが、2,000億円の赤字になる状況だそうです。毎日5.5億円の損失経費で運航していると思うと、空を見つめるのも虚しくなります。それからすると、地上での医療は、厳しい制度の中で、多くのエネルギーを費やして日夜頑張っているのですが、なかなか理解してもらえないのが残念です。日航と医療は天国と地獄の感があります。
明るい話題は、なんと言ってもWBCの2連覇です。日本の野球が、質の上で優れているということが証明された感じです。その後、WBCに参加した選手達が、ペナントレースで不調に終わった人が多かったのは気の毒でした。コンディション作りは、なかなか難しいのがよくわかりました。
衆議院議員選挙は、大きな流れの中で、民主党が圧勝しました。小選挙区制度の特徴が色濃く出た模様です。民主党は政権を取れるチャンスがありましたが、その度ごとに自らの失態で逃してきました。しかし今回は、一糸乱れることなく統一し、やっと政権を取りました。自民党も、真っ向からの政治論戦で、捲土重来を果たしてほしいものです。とは言いましても、これから与党、民主党がどんな舵取りをしていくか、しっかり見定めたいところです。政治に絡みましては、我々はデリケートな時期に来ています。知恵を絞って、国民のためになる医療の構築を促していくと共に、先生方の御指導のもと、力をあわせて取り組んで参りたいと思っております。
また、今回の新型インフルエンザに関して、鹿児島市医師会におかれましては、早期に対策検討委員会を立ち上げられ、薬剤師会も参加させていただきました。急を要する現実と、他の市町村もカバーしないといけない鹿児島市の医療の現状の中で、論点が明らかになり形作られていったのは記憶に新しいです。また、行政をステージに上げようとする委員の先生方の御意見は、大変感動を覚えました。あらゆることを想定してフローチャートが完成したことは、感慨深いものがありました。
今年も、いろいろと問題山積のような気が致しますが、鹿児島市薬剤師会は、先生方の御指導の下、しっかりと連携をとって進んで参りたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に先生方のご健康とますますのご活躍を御祈念申し上げまして年頭のご挨拶とさせていただきます。

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