編集後記

 急に冷え込みが厳しくなりました。そのせいか鹿児島市立病院のうらの甲突川沿いでは桜葉が珍しく紅く鮮やかに色づいて、銀杏の黄色の紅葉とあわせとてもきれいです。いつの間にか今年も残すところわずかになり、今月の医報では「平成21年を振り返って」の題で、様々な方から記事をいただきました。ありがとうございます。
 「誌上ギャラリー」には馬場先生より見事な「鶴の着地」を飾っていただきました。鶴の姿をみるとなんとなくおめでたい気持ちになるのは日本人だからでしょうか。
 「論説と話題」には田川まさみ先生から医学教育についての専門的なことを詳しく解説いただきました。日常、研修医、後輩に指導しているつもりですが、理論的には理解せずこれまでの経験だけで教えていました。参考にさせていただくと同時に反省する事も多々ありました。
 また、今年を振り返って、尾辻副会長、内科医会中村先生、泌尿器科医会今村先生、外科医会末永先生、医師会各部門より投稿をいただきました。鹿児島市医師会平成21年の動きを事務局よりまとめて報告してありますので、我々の鹿児島市医師会活動を知る資料にお役立て下さい。
 「くすり一口メモ」は薬品名の由来についてまとめてあります。日頃使い慣れない薬品は名前がなかなか覚えきれないですが、由来を解説していただくとなるほどなかなか工夫されているなと思います。最近びっくりした薬品名は「タココンブ」という手術時につかう止血用のシート状のものです。蛸と昆布からできたのかと思いきやタコはタコメータのタコ、すなわち速いという意味で、コンブはコンビネーションの略だということです。
 「切手が語る医学」にはいつも珍しい切手をありがとうございます。いろんな国でいろんな切手が発行されているのですね。古庄先生がどうやって珍しい切手を手にいれられるのか一度ご教授下さい。
 納 利一先生からは将来の夢のある医師会についてご寄稿いただきました。きびしい医療情勢の中、我々自身がもっと医師会のあり方、鹿児島の地域医療について考え、工夫することが大事と教えられました。
 鮫島 潤先生にはいつもながら活動的な旅行紀行ありがとうございます。鹿児島では銭湯は温泉であることを話すと多くの県外の方はびっくりされます。鹿児島に「皇国の規範となるべき一大温泉場」ができるとベルツの夢がかないますね。
 「リレー随筆」も順調にリレーされ、今回は國東幹夫先生に寄稿いただきました。今後とも永くリレーされるよう願います。
 「区・支部だより」では錦江支部、江川雅彦先生より天文館活性化の紹介があります。鹿児島、ジゴロとしては−医療版We Love天文館−との副題でご寄稿です。鹿児島、天文館の活性化に夢をいだきました。市立病院の移転は残念に思うとのコメントがありますが、老朽化にともない致し方ないかと思います。天文館、市立病院、中央駅のバスのピストン運行など交通の利便を考えなければならないのでしょうか。
 各種報告は医師会の活動をお知らせしています。ご参照ください。
 本号は第48巻総目次をまとめてあります。今年1年を振り返りますと多くの方からご寄稿いただき医報を続ける事ができました。事務局の方々の御苦労も大変ですが、ご寄稿いただいた方々に感謝申し上げて第48巻、12号の編集後記とさせていただきます。

                                         (編集委員 大西 義孝
                                      


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