編集後記

あけましておめでとうございます。

 昨年の流行語大賞に“後期高齢者医療”がノミネートされました。知名度が上がったせいでしょうか、末期がん患者の外来診療中に“私は末期高齢者医療だから”と自暴自棄ともとれる言葉がでてきたりすることもしばしば。思わずそんな気持ちにもなるかもなぁと。
 今年こそは医療人、患者さんにとってもう少しまともな社会情勢になってもらわないといけないですね。がんばりましょう。
(編集委員 竹元 雅一

 新しい年を迎えた(はず)。最近は早寝(飲むとすぐ寝る)のせいか、早朝しかテレビを見なくなった。寝起き頭に暗いニュースが多く、昨年のインドのテロで犠牲になった邦人の方のニュースは、本当に憐れを感じた。テロを生むイスラム教とキリスト教の争いは、宗教を持っているが故だろう。逆に宗教の薄れた日本ではモラルの低下が著しい。世に中庸は成り難しということであろうか。
(編集委員 山口 剛司
 初詣で皆さん何をお願いしましたか。一年の無事と平安を祈る方が多いと思いますが、今年は景気が上向きますようにというのが世界中の願いかもしれません。働くお父さん、お母さん達には寒い北風が吹いていますが、子どもたちにまで、寒さが伝わりませんように。今年は丑年、私も年男です。「牛の歩みも千里」という諺がありますが、ゆっくり確実に明るい未来に歩を進めましょう。
(編集委員 伊地知 修
 一月は睦月ともいいますが、もともと正月は農耕民族がその年の豊作をお願いするために神様を住居に迎える儀式だったそうです。ゆったりとふくらんだ形が豊かさと実りを象徴する正月のシンボル、鏡餅などを重ね重ねて神仏に供え、飾りつけられたその中で、家族そろってお互いに「おめでとう」の挨拶を交わしてむつみあうという「むつび月、睦月」の意味があるようです。昨今の世情を考えるとこの睦月の語源に大切なヒントがあるような気がします。
(編集委員 長友由紀子
 今年は丑年、年男です。アメリカではオバマ次期大統領がChangeでYes, we can.でしたが、今年の私の目標はlleをChange中に入れてChallengeの年にしたいと思います。そして、何事にもChallengeし、「出来るのかい?」と問われたらYes, I can.で行きたいと思います。ただし、丑なので「ゆっくり、ぼちぼち、確実に!」生きたいと思います。
(編集委員 上ノ町 仁
 タイの国際空港が閉鎖されたとのニュースを聞いてびっくりしました。10月末にバンコクで開催された婦人科腫瘍国際会議に出席して帰ってきたばかりでした。警察も軍も動かず最高裁の判決により政権交代が行われるという不思議な結末でした。タイの人から聞いた話ですが、タイでは国王が一番とのことです。12月には国王の誕生日が来ます。国王の誕生日のお祝いの準備に国民は一生懸命でした。そのおかげで空港占拠といった事態も平和的に終結したのではと思います。ともあれ、我が日本も弱い政権ですが、平和が一番。永く平和が続きますよう。
(編集委員 大西 義孝
 世界恐慌とも言うべき経済の混乱で歴史に残るような昨年でしたが、今年も激動の年だと思います。医師会も時代の要請に合った形での変革が要求されてゆくと思います。当医報は先生方に正確な情報を提供してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いします。
(副編集委員長 年永 隆一
 丑年を迎え、アラフォーならぬアラカン、つまり団塊世代のアラウンド還暦が国内に満ちあふれている。わたしも今年はジャストカンである。
 「還暦は、こよみも体もリサイクル」などと揶揄する者もあるが、今の昏迷の日本を救う中心部隊はこの世代だ
 市医師会では、新公益法人制度への対応、会館建設、検査センター改革、病院運営など問題山積であるが、今年はこれらに筋道をつける年。困難な時代だからこそ団結しよう。昨年までの医業界への逆風も風向きを変えることができた。順風満帆の船出といきたい。
(編集委員長 宇根 文穗



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