緑陰随筆特集

(社)日本糖尿病協会登録医・療養指導医制度について
(社)日本糖尿病協会鹿児島県支部副支部長
                     立川 倶子

 暑中お見舞い申しあげます。
 平素は日本糖尿病協会の諸活動にご理解とご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
 日本糖尿病協会は、1961年(昭和36年)に、全国10支部、会員数3,295名で発足いたしました。日本糖尿病学会の指導体制のもとに協会は次々と「患者友の会」を設置すると共に、全国47都道府県に支部を整備してきました。
 協会は1987年社団法人、2005年に特定公益増進法人となり、今日では会員数は約10万人、友の会も1,600を数えるに至りました。
 各支部での糖尿病に関する正しい知識の普及啓発、患者さん及びその家族の方への療養指導を行うべく、従来から指導医の方には引き続き日本糖尿病療養指導医としてご尽力いただき、また、医師・医療スタッフによる医療スタッフ部会を立ち上げ活動いたしております。
 2005年2月、日本医師会、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会の三者が、増加する糖尿病の治療から予防まで一体となって取り組むことの重要性を認識し、日本糖尿病対策推進会議を設立。協会はその活動の一環として登録医・療養指導医制度を整備しました。
 糖尿病治療の継続的な受療には治療と同じくらい療養指導が重要です。
 療養指導を行うには指導医の標準化が急務であることから、従来の友の会指導医を廃止し、新規に入会される方はまず日本糖尿病協会登録医として患者さんの療養指導にご研鑚いただき、その後日本糖尿病協会療養指導医としてチーム医療の実践や糖尿病対策推進の役割を担っていただくことになりました。
 詳細については別表をご参照ください。
 この制度は平成18年6月からスタートいたしました。
 本年8月から更新の審査が始まります。現在、その審査基準が検討されていますが、その内容は、A. 患者・スタッフの組織化と啓発活動の実施、B. 講習会受講、C. 他医療機関との連携体制、D. チーム医療の実践の4項目の得点で評価されるようです。
 なお、鹿児島県における糖尿病講習会は鹿児島糖尿病フォーラム(年4〜5回)と鹿児島糖尿病スタッフセミナー(年1回)が指定されております。
 また、全国的にはこの講習会が開催されていないところもあり、過渡的措置として講習会は必ずしも4回以上/年でなくても減点制として可とするなどが検討されています。この過渡的措置は平成22年3月までを調整期間としております。
 登録医入会の手続きなど、ご不明の点がございましたらぜひ鹿児島県支部(TEL:099-256-1218)までご連絡ください。




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