編集後記

◆新しい年は極寒の中で始まりましたが、その後は3月下旬の陽気を示したり、異常気象は続いております。環境破壊が毎日のように報道されますが、世界中これと言った対策も見られず、このままでは確実に地球は滅亡すると思われます。我々が子孫に残す最も貴いものは地球なのですがこのままでは残すことが出来ないように思えます。

◆今月号から誌上ギャラリーの執筆者が変わりました。一年間にわたり素晴らしい写真を提供いただいた天辰先生に代わり今度から白石病院の尊田先生にお願いすることとなりました。よろしくお願いします。また天辰先生には貴重な写真を特集として掲載させていただいております。先生方ゆっくりとご覧ください。

◆論説と話題は昨年の会員受賞祝賀会の報告であります。今回は平成19年に美坂先生はじめ10名の先生方が栄えある受賞を受けられました。誠におめでとうございます。市来会長の挨拶のあと、受賞者の謝辞がありましてその後鹿児島市医師会混声合唱団サザン・エコーによる祝賀合唱が響き渡りました。あとは祝宴となり、会員祝賀は賑々しく行われました。また、新年4日には恒例の年始会が挙行され、今年の年男、年女を含む80名の会員の先生方が出席されました。出席者の数が年々少なくなっているのはちょっとさびしい気がします。

◆学術は医師会病院からの症例報告と内科医会例会講演会の報告です。内科医会の講演会は自治医科大学消化器内科講師の佐藤貴一先生による胃潰瘍診療ガイドラインの解説がありました。これは2007年に第2版が発行されたガイドラインであります。内科医だけでなく一般医にも大変重宝なものと思われ、医報に掲載することは大変有意義なことだと思っています。

◆随筆・その他では、今号にも鮫島 潤先生が鹿児島港の昔と題して投稿していただきました。先生には前号でも鹿児島の電車について書いていただきましたが、多くの会員の先生が知ることの少ない事なので大変貴重な内容と思っております。益々のご投稿をお願いしたいものです。

◆各種報告では昨年11月10日に大分で第24回四医師会病院連絡懇談会・第21回四医師会検査センター運営協議会が開催されました。各担当理事4名と事務局の合計11名が出席しております。
 四医師会病院連絡懇談会では「DPC導入に当たっての対応および問題点について」と「医療安全の確保に対する取り組みについて」の討論の内容を猪鹿倉理事が詳細に述べております。四医師会病院ともDPC準備病院に手挙げをしており、データの正確な作成に苦慮している事が報告されました。更に診療の質は落とさないのは当然であるが、会員の希望と乖離しないようにより意見交換を行う必要があるとの意見もありました。医療安全に関して当病院は病院機能評価の際、色々な環境整備を行い、現在実行されているため、内容的にはリードしている印象を受けました。四医師会検査センター運営協議会では特定健診に関する医師会検査センターの取り組みが主たる話題でありました。四医師会で検査センターの環境が若干異なっているので我々は特に熊本市のやり方を参考に出来る範囲内で対応を行っていく必要があると考えています。

◆去る1月17日に来期の役員等選挙が行われました。各々の役員も決まりました。役員になられた先生方は向こう2年間の鹿児島市医師会の舵取りをよろしくお願いしたいと思います。

                                         (副編集委員長 有村 敏明




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