新 年 の ご 挨 拶
| 鹿児島市薬剤師会会長 池田勝一郎 |
鹿児島市医師会の先生方におかれましては平成20年の新年を健やかにお迎えのことと思います。
昨年の夏は猛暑が続き、11月の半ばにしてやっと残暑が終わったような気候でした。これは温暖化の影響によるものでしょうか。温暖化と申しますと、地球の温暖化は今深刻さを増しています。11月にスペインのバレンシアで開かれた「気候変動に関する政府間パネル（IPC）」の報告書では、温暖化は進み、その原因は二酸化炭素などの温室効果ガスによるものであり、このまま石油や石炭などの化石燃料を多量に使用し続けると21世紀末には気温が20世紀末より6.4度上昇し、2050年のアジアでは穀物の収穫量が3割減り、1億5千万人が新たに飢餓状態になるといわれています。食料自給率の低い日本にとっては、深刻な問題です。
今世界各地で強大な台風や、ハリケーン、旱魃、森林面積の減少、海面の上昇などが起こっています。生活の便利さ、豊かさのみを求める姿勢を改める時が来ているようです。これと連動するように、世界各地で凶悪な犯罪、事件が多発しています。日本もこの例にもれず、毎日のように自殺、殺人、凶悪な窃盗、盗難事件、虐待、いじめなどの報道が続いています。
社会全体が殺伐として、お互いに人を思いやる気持ちが薄れ、心の余裕がなくなっているようです。社会生活や、政治、経済の急激な変化発達により、心のよりどころがなくなっているとのことです。次の世代の子供達のためにも、こころ豊かな社会になるように心掛けたいものです。
また、我々にとって、昨年の大きな問題は参議院議員選挙でした。安倍内閣が年金問題や、閣僚の不祥事により、新聞をはじめ、マスコミなどにたたかれ、逆風の中で行われました。その結果、参議院議員選挙は自民党にとって歴史的な大敗北に終わりました。
我々、薬剤師会推薦の候補者も、通常であれば当選すべき票数を獲得しましたが、逆風の前に落選いたしました。今年は医療改正の年ですが、この結果が我々にとって、どのような影響を与えるのか憂慮しています。
このような社会情勢のなか、微力ながら我々薬剤師会は、医師会の先生方と協力して、これからも鹿児島市民の医療のために貢献してまいりますので、本年もよろしくお願い申し上げます。
(C)Kagoshima City Medical Association 2009