緑陰随筆特集
東 ア フ リ カ で 見 た 野 鳥 た ち |
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東区・郡元支部
(老人保健施設ひまわり) 林 敏雄
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東アフリカのケニア、タンザニアは野生動物の宝庫で、ライオン、チーターなどの肉食動物や、ゾウ、シマウマなどの草食動物と共に、珍しい野鳥も多く生息している。
平成17年8月のお盆休みに、ケニアのアンボセリ国立公園、タンザニアのンゴロンゴロ自然保護区、セレンゲティ国立公園でサファリを行うチャンスがあり、多数の野生動物に会うことが出来て嬉しかった。その際、珍しい野鳥も観察出来たのでご紹介したい。
1.テリ・ムクドリ
ルリ色にピカピカ光る美しい羽を持つトリで、腹部は茶色をしている。スズメより少し大きい感じで、結構あちこちで見られた。
サファリ中は勝手にサファリ・カーから降りて、サバンナで用を足したり、食事を摂ったりすることは禁止されている。そこで決められた木陰などの休憩所でお弁当を拡げると、このムクドリが集まってきて、エサをおねだりし始める。本当はサファリ中に動物にエサを与えることは禁じられているが、パン屑をこぼしたり(わざと?)すると争って食べる。水飲み場が作ってあると水を飲んだり、中に入ってバシャバシャと水浴びする様が凄く可愛らしい。
2.ホホジロ・カンムリヅル
頬が白く頭頂にオレンジ色の冠を持った美しいツルの仲間で、4羽のファミリーでいるところを見つけた。数十米離れていたのを撮って、部分拡大した写真なのでピントが少し甘い。
3.クリハラ・セグロ・ショウビン
カワセミの一種で日本でもアカショウビンやカワセミが見られる。腹部が栗色で、赤い大きな嘴と頭でっかちなのが特徴で、一部ルリ色の羽を持ち美しい。水辺に生息して小魚やムシなどを捕食する。
4.アフリカ・ハゲコウ
サギやトキに大きさが似ており、かねては木の梢で羽を休めていることが多い。時折、地上に降りてきて、ホテルに遊びに来る。ピンク色した顔や頭のハゲの部分と、顎の下に袋状の物がぶら下がっていて一寸奇怪な感じがする。ヒトが近づいてもあまり怖がらない。
5.アフリカ・オオノガン
ツル位の大きさで、サバンナをゆっくり大股で歩いていた。頭の格好が面白い。
6.ホロホロチョウ
サバンナをサファリ・カーで走行中、突然ホロホロチョウの大群に遭遇した。小型のニワトリ位の大きさで、飛ぶ事は出来ない。ウズラのような丸まっこいボディで、紺色の羽に白い星粒をビッシリ散りばめたような綺麗なトリである。
アフリカ特有のダチョウも勿論いたが、珍しくないので省略する。その他、湖があちこちあったのでフラミンゴの群が見れると期待していたが、残念ながら今回は見れなかった。

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