◆年度始めの4月は何かと気忙しいものがありますが、今年も年度末に副会長、県医代議員選挙が行われやっぱりという思いでした。今年はアメリカ大リーグで松坂、岩村、井川など日本のプロ野球界を代表する選手が活躍しています。頭脳流失ならぬ技術流失なのでしょうか?そこには、野球発祥の地である米国の大国主義が見え隠れするようです。
◆谷山支部の天辰先生から「赤いばら」の誌上ギャラリーを頂きました。100万本のバラを有する鹿屋のバラ園が舞台です。100万本のバラと言えばラトビア生まれの名曲が有名です。しばし、感傷に耽る時を過ごして頂きたいものです。
◆年度末の選挙で見事当選された尾辻先生に挨拶を頂いております。先生は市来執行部後半1年間の副会長としてのサポートを第一に挙げられ、昨年来の政府の医療費抑制策に対し医師会としての地域医療への役割の大きさと、「医政なくして医療なし」の気持ちを述べておられます。
◆論説と話題は去る3月29日に開催されました第192回定時代議員会の報告であります。今回の代議員会は平成19年度の予算に関係したものであり、詳細は医報別冊号としてお届けする予定です。
◆学術は天陽会中央病院の斉藤先生等の「57歳男性の軽度狭窄が3ヵ月で急性冠症候群を来たした経過を観察し得た経験」の報告であります。この症例から「壮年男性で器質的狭窄が無いか、あっても軽度の場合、日本人では冠攣縮性狭心症が多い」という先入観に囚われ、治療の機会を逸してはいけないという教訓を教えて頂きました。大変貴重な症例の呈示をありがとうございました。
◆随筆・その他でいつも執筆して頂いている先生方を代表しまして鮫島潤先生の清滝川の変遷を紹介させて頂きます。会員の先生方は清滝川をご存じない方は居られないと思います。しかし、その水源地や流れの道筋は意外と知らないものであります。水源は城山の西裾野の沼地らしく、流れは大中寺の脇から市立病院裏を抜け、二官橋から済生会病院裏の丸瓦羅橋を通り、城南小脇で思案橋につながるということであります。鹿児島に思案橋などという気の効いた名前があることは大変意外に感じられました。清滝川は清滝橋だと思っていましたが、鮫島潤先生から歴史の流れを教わり、大変感銘を受けたところです。
◆区・支部だよりは今回甲北支部長の村山隆先生、上町支部長の中村安俊先生、谷山支部長の稲森英明先生、中央支部長の伊佐敷誠先生、錦江支部長の今村健三郎先生の5人の先生方に書いて頂きました。先生方が1年間苦労されながらも医師会活動に深い理解をお示しになられている事が文面から良くわかり、嬉しい限りでした。
◆鹿市医郷壇は選者の先生の交代がございまして、新生鹿市医郷壇として続いております。最近では読み人も増えまして今後隆盛を放つ雰囲気があります。作品の数も漸増傾向で我が郷壇の行く先は明るいものを感じます。また昨年うぶ声を上げた鹿市医都都逸もはや14回と回を重ねており、選者の猪鹿倉 武先生のご指導のもと読み人も1人ずつ増えております。興味のある先生方、一度参加してみてはいかがでしょうか?
◆さて、鹿児島市医報では今回投稿規程の見直しを行いました。詳細は医報内に掲載してありますが、主な見直し点は原稿分量の明記と著作権に関わる項目を追加した点です。会員皆様の医報ですので、是非気楽にご投稿下さい。
(副編集委員長 有村 敏明)

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