鹿 市 医 都 都 逸(13)

 お 題:「花を詠み込んだ唄」
  


                 大崎町 植村聴診器


月下美人の花うらやまし 夜に開いて朝に散る

庭の桜は 満開なのに 受験ザクラは 何故か散り

今月は「花」との題で募集いたしましたところ、植村聴診器
先生の初挑戦、二句いただきました。なかなか馴れた作品で
上手に情緒と季節が詠み込まれた秀作と存じます。
小生も例によりまして二句ほど作ってみました。

宵(ヨイ)の花かげ小粋(コイキ)な年増(ヒト)を
          口説(クド)く男の助平面(スケベヅラ)

月の花かげ別れた女(ヒト)の粋な目元の
             エヽマ仇(アダ)情



鹿 市 医 都 都 逸 募 集

6 号
 お 題 「田植時、入梅、あじさいなど……」
 締 切 平成19年5月7日(月)
7 号
 お 題 「七夕の故事あるいは文月など……」
      *7月に関係のある事柄を詠み込んでください。
 締 切 平成19年6月5日(火)

選 者 猪鹿倉 武

◇左記、選定基準をもとに選定していただき、入選作品を掲載
いたしますのでご理解の上どしどしご応募ください。

◇選定基準
 1、唄が三味線の糸にのる作品になっているか。
 2、唄に人情の機微が唄いこまれているか。
 3、粋な心情、心意気を表現しているか。

◇応募先 〒892-0846
     鹿児島市加治屋町三番十号
     鹿児島市医師会『鹿児島市医報』編集係
TEL 099-226-3737
FAX 099-225-6099
E-mail : y-ishigaki@city.kagoshima.med.or.jp




都 都 逸 募 集
 『鹿児島市医報』では、都都逸を募集いたします。
 都都逸は江戸後期に流行した「七・七・七・五」の二六音字で唄われる定型詩です。恋情を唄ったものが一般的ですが、社会風刺的な都都逸も数多く生まれています。
 俳句や短歌のように季語などの難しい制限がなく、日常の出来事を題材に、粋に面白く、ときに皮肉を込めて、自由に詠える都都逸は、その親しみ易さから時代を越えて多くの愛好者がいます。
 初めての方でも左記の「都都逸講座」を読めばバッチリです。皆さん、都都逸に挑戦してみませんか?
 ユーモアと機知、風刺に富んだたくさんの作品をお待ちしております。

都都逸講座
 都都逸は「七・七・七・五」の二六音字の定型詩ですが、ひとつルールがあります。
 それは、「七・七・七・五」の七音のかたまりを更に「三・四」「四・三」「三・四」「五」のリズム(語呂がよくなる)で詠むというものです。
 最初の七を「上七」、二番目を「中七」、三番目を「下七」、最後の五を「座五」といい、上七と下七には字余りが認められていますが、その形は四四形に限られます。
 また、字余りではありませんが、中七は「四・三」形の他に「二・五」形が認められています。
例えば、『散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』という歌では、「ざんぎりあたまを」を上七、「たたいてみれば」を中七、「ぶんめいかいかの」を下七、「おとがする」を座五といいます。
 どどいつ(都都逸)とは庶民の心の悩み、悲しみ、ネオン界の男女の喜怒哀楽を、また、世の中の不満などを三味線で唄にのせ、小粋に口遊ずさんだものです。





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