鹿 市 医 都 都 逸(9)


    



お 題:「師走の気持ちを詠みこんだ唄」


 錦江支部 城山狐狸庵

取れるものなら命を取りな 借金払う金は無い

越すに越せない年の瀬だけど 生きてるだけでまだましだ

貰ったボーナス飲み屋に払い スッカラカンの年の暮れ


鹿 市 医 都 都 逸 募 集

◎2 号
 お 題 「無題」
 締 切 平成19年1月5日
◎3 号
 お 題 「春の気持ちを詠みこんだ唄」
 締 切 平成19年2月5日
◇選 者 猪鹿倉 武
◇左記、選定基準をもとに選定していただき、入選作品を掲載いたしますのでご理解の上どしどしご応募ください。
◇選定基準
 1、唄が三味線の糸にのる作品になっているか。
 2、唄に人情の機微が唄いこまれているか。
 3、粋な心情、心意気を表現しているか。
◇応募先 〒892-0846
     鹿児島市加治屋町三番十号
     鹿児島市医師会『鹿児島市医報』編集係
TEL 099-226-3737
FAX 099-225-6099
E-mail : kasiisoumu-e@po.minc.ne.jp
◇選者から
 「サラッと年の瀬を詠みこんだおもしろいドドイツです。だんだんとすばらしい句が出来て今後が楽しみです。」

年の瀬の唄を一句:昔からよくうたわれます。

 去年の今夜は知らない同志 今年の今夜は うちの人


都 都 逸 募 集

 『鹿児島市医報』では、都都逸を募集いたします。
 都都逸は江戸後期に流行した「七・七・七・五」の二六音字で唄われる定型詩です。
 恋情を唄ったものが一般的ですが、社会風刺的な都都逸も数多く生まれています。
 俳句や短歌のように季語などの難しい制限がなく、日常の出来事を題材に、粋に面白く、
 ときに皮肉を込めて、自由に詠える都都逸は、その親しみ易さから時代を越えて多くの愛好者がいます。
 初めての方でも左記の「都都逸講座」を読めばバッチリです。皆さん、都都逸に挑戦してみませんか?
 ユーモアと機知、風刺に富んだたくさんの作品をお待ちしております。



都都逸講座


 都都逸は「七・七・七・五」の二六音字の定型詩ですが、ひとつルールがあります。
 それは、「七・七・七・五」の七音のかたまりを更に「三・四」「四・三」「三・四」「五」の
 リズム(語呂がよくなる)で詠むというものです。
 最初の七を「上七」、二番目を「中七」、三番目を「下七」、最後の五を「座五」といい、
 上七と下七には字余りが認められていますが、その形は四四形に限られます。
 また、字余りではありませんが、中七は「四・三」形の他に「二・五」形が認められています。
 例えば、『散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』という歌では、「ざんぎりあたまを」を
 上七、「たたいてみれば」を中七、「ぶんめいかいかの」を下七、「おとがする」を座五といいます。
 どどいつ(都都逸)とは庶民の心の悩み、悲しみ、ネオン界の男女の喜怒哀楽を、また、
 世の中の不満などを三味線で唄にのせ、小粋に口遊ずさんだものです。








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