鹿 市 医 都 都 逸(6)


    



お 題:「秋茄子」(あきなす)


 錦江支部 城山狐狸庵

茄子は茄子でも亭主の茄子は 頼りにならないボケ茄子

貴方の声を 聞きたくなって 涙ながらに する電話


 上町支部 吉野なでしこ

足の太さも 気になるところ 斜めにずらして すまし顔


 鑑  史朗

秋の夜長に お銚子並べ 秋茄子肴に 差し向かい



鹿 市 医 都 都 逸 募 集
◎10 号
 お 題 「女心・男心を詠みこんだ唄」
 締切日 平成18年10月5日
◎11 号
 お 題 「秋の夜長を詠みこんだ唄」
 締切日 平成18年11月6日
◇選者 猪鹿倉 武
◇左記、選定基準をもとに選定していただき、入選作品を掲載いたしますのでご理解の上どしどしご応募ください。
◇選定基準
 1、 唄が三味線の糸にのる作品になっているか。
 2、 唄に人情の機微が唄いこまれているか。
 3、 粋な心情、 心意気を表現しているか。
◇応募先 〒八九二−〇八四六
     鹿児島市加治屋町三番十号
     鹿児島市医師会 『鹿児島市医報』 編集係
     TEL 〇九九−二二六−三七三七
     FAX 〇九九−二二五−六〇九九
     E-mail : kasiisoumu-e@po.minc.ne.jp
◇選者から
 「今月はご応募いただいた中から秀作を4首あげさせていただきました。私の方からも古い都都逸を2、 3首あげさせていただきます。今月は敬老の月ですので……」

  お前百までわしゃ九十九まで 共に白髪の生えるまで

  お前正宗わしゃさび刀 お前切れてもわしゃ切れぬ

  木々の梢に未練の色を 思いのこして秋はゆく



都 都 逸 募 集

 『鹿児島市医報』では、都都逸を募集いたします。
 都都逸は江戸後期に流行した「七・七・七・五」の二六音字で詠まれる定型詩です。恋情を詠ったものが一般的ですが、社会風刺的な都都逸も数多く生まれています。
 俳句や短歌のように季語などの難しい制限がなく、日常の出来事を題材に、粋に面白く、ときに皮肉を込めて、自由に詠える都都逸は、その親しみ易さから時代を越えて多くの愛好者がいます。
 初めての方でも下記の「都都逸講座」を読めばバッチリです。皆さん、都都逸に挑戦してみませんか?
 ユーモアと機知、風刺に富んだたくさんの作品をお待ちしております。

都都逸講座
 都都逸は「七・七・七・五」の二六音字の定型詩ですが、ひとつルールがあります。
 それは、「七・七・七・五」の七音のかたまりを更に「三・四」「四・三」「三・四」「五」のリズム(語呂がよくなる)で詠むというものです。
 最初の七を「上七」、二番目を「中七」、三番目を「下七」、最後の五を「座五」といい、上七と下七には字余りが認められていますが、その形は四四形に限られます。
 また、字余りではありませんが、中七は「四・三」形の他に「二・五」形が認められています。
例えば、『散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』という歌では、「ざんぎりあたまを」を上七、「たたいてみれば」を中七、「ぶんめいかいかの」を下七、「おとがする」を座五といいます。
 どどいつ(都都逸)とは庶民の心の悩み、悲しみ、ネオン界の男女の喜怒哀楽を、また、世の中の不満などを三味線で唄にのせ、小粋に口遊(ずさ)んだものです。




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