随筆・その他
切手が語る医学(68)
【 アレキサンダー・フレミングを描く切手B 】


         熊毛地区医師会
         (田上病院) 古庄 弘典

 分離・抽出後、ペニシリンの抗生物質としての治療評価は第二次大戦中、病理学者フロレイと生化学者チェーンの動物実験で確立され、人体へのペニシリンテストは、1941年、オックスフォードで敗血症患者に初めて行われ、効果を確認した。米国の協力のもとに短期間で大量生産が実現した。以後ペニシリンは抗生物質第1号として、米国で量産され実用に供された。この結果、第2次大戦中多くの兵士の命が救われ、特にチャーチル英首相の肺炎の逸話は有名である。フレミング、フロレイ、チェーンの3人はそろって1945年のノーベル賞生理医学賞を受賞した。



            

ギニア・ビサウ(2003年発行) 細菌学者フレミング記念シート
 切手はアレキサンダー・フレミングとキノコを描く
        シート地はキノコと植物


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