新春随筆
喜 寿
今年は数え年77歳で喜寿とのことである。
最近高齢者の増加と共に老人ホームが増えており、そこで入所者に年齢を尋ねると特に女性はあいまいな返事をする人が多い。長谷川式簡易スケールのテストを実施すると20点前後となり、グループホームが繁盛している。
ここで一休みして、喜寿に一首
喜寿となり冥途が一歩近づきぬ
めでたくもあり めでたくもなし
国際文化協会の昨年のテーマ『笑』
楽園で エンマ大王 苦笑(にがわらい)
彼岸の 菩薩は 喜寿に微笑(ほほえむ)
現代の日本は少子高齢化と共に、人口も減少の傾向を示し、当然労働人口も減少する訳で、人工知能をもったロボットの開発が一層必要になるかもしれない。義肢に対するサイボーグ技術は少し進歩しており、酪農分野では搾乳ロボットが作られている。
工業専門大学、高専のロボットコンテストは毎年実施されているが、人間工学的な介護ロボット等は余り進歩していないような気がする。ところで日本にユートピアが訪れるのはいつのことであろうか。

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